〜〜〜 ビアトリクス・ポターの描いた絵本の舞台を追いかけて(2003年8月) 〜〜〜
2日目(8/20) 湖水地方 ヒルトップ、ニアソーリー
旅行2日目 車で湖水地方に移動 | |
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▼英国のガーデニング 英国のガーデニングは世界的にも有名で、一般家庭のガーデニングをガーデニング好きの方々が訪問するそのようなツアーもあるぐらい。 どの家も必ず花が咲いていてきれいに飾りつけしてある。このガーデニングがスレートや石造りの家にぴったりマッチして素敵なのだ。ジグソーパズルにもあるような素敵な庭園がそこかしこにあると言っても過言ではない。 一見雑に植えられているように見えるが色とりどり、高さもいろいろで見ていて飽きない。 私が美しい庭に見とれていると、横でガサコソ音がした。フト見上げると灰色リスのカルアシ・チミー君が木戸の上をスタスタスタと歩いている。私はびっくりして慌ててカメラで撮影しようとしたら、リスの方も私に気づき驚いていた。 (写真左)私の存在に気づいて慌てたために木戸からズルッと落っこちた灰色リス (写真右)気を取り直して木戸に駆け上りスタコラサッサと逃げる灰色リス その後も何度か灰色リスには出会えたが、撮影するチャンスはこの瞬間だけだった。英国ではうさぎは日本の野良猫のようにそこらじゅうで野生化しているし、この灰色リスに関してもたくさん生息しているようだ。英国に出かけた人は多分一度や二度は必ず出会えるだろう。次回はびっくりしないでちゃんとお顔を見せてね。 |
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朝の散歩中に灰色リスのカルアシ・チミーと出会う(完) | |
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▼朝から「イングリッシュBreakfast」を食べると胃が重い 朝食には大好きな目玉焼きが食べたくて「イングリッシュBreakfast」を頼んだ。 (写真左)イングリッシュBreakfast (写真右)特に注目してもらいたいお皿の上に乗っているもの 目玉焼きはいいとして、その他の付け合せが油、油、油。これではさすがに胃が重くなるはずだ。 ●ハッシュドポテト(油でかりかりにあがっている) ●ベーコン(油でソテー、ベーコンの上にも油がべっとり) ●油であげたパン(食パンがあるというのに何故か油であげた食パンまで出てくる) ●ソーセージ(英国のソーセージは「生」のまま売られている。つもり日本のソーセージのように加工段階で蒸したりしない。これをじっくりと油で炒めて調理されるのだが、一応ソーセージの中には火は通るが食感はグニュと柔らかいソーセージでこれがなんとも違和感があるのだ) ●ベイクドビーンズ(英国ではかかせない豆料理。英国人はみんなこれが大好き。でもこの豆がまた甘く味付けされているので甘党にはいいかもしれないが、そんなにうまいものではない) ●トマト(この中で目玉焼きの次においしく食べれると思ったらそうではない。なんとこのトマトですら油でこんがりと炒めてあるのである。「生でたべさせてくれ〜」と心の中で何度叫んだことか) ここに食パンかホールパンがついて、イングリッシュBreakfastの出来上がり。朝は軽めにしておかないとLunch、Dinnerと続かないし、こんな食事を毎朝食べ続けていると、あっという間に太ってしまうこと間違いない。 ▼英国の宿 英国の宿の予約をする際にまずは客室など気になる点を確かめよう。 ●「private facilities」は、部屋専用の風呂が部屋の外についている場合を指します。 「share facilities=共同の風呂利用の部屋」とは区別されています。 ●「en-suite」は『一続きの』という意味で、部屋の中に風呂がついている部屋のこと。 この2点を踏まえて、 「Single standard」は、シングル部屋で部屋に風呂がついていない 「Single en-suite facilities」は、シングル部屋に風呂付きの部屋 「Double with en-suite facilities」は、ダブル部屋で風呂が部屋についている 「Twin private facilities」は、ツイン部屋で部屋専用の風呂は、部屋の外についている 風呂付きと表示されていても、シャワールームだけだったりする場合がほとんどで、日本ではバスタブがない部屋なんて考えられないかもしれないけれど、英国ではこれが普通だったりするそうだ。 シェフィールドで私が宿泊した「Andrews Park Hotel」では、「Single en-suite」を予約したが宿のご好意でシングル料金で「Double en-suite」の部屋を用意してくださった。 Andrews Park Hotel 1泊 40ポンド(朝食は別料金 イングリッシュBreakfast 6ポンド) 食事をしていると前庭に灰色リスが遊びに来てくれた。 総柄の壁紙にボーダー柄の壁紙のセンスはすごかったけれど、ホテル内は小さいけれどおしゃれな雰囲気。 ▼くせのある宿の施設 英国の宿で誰もが困った経験をしていないだろうか。まずは悩ましげなドアキー。すんなり開いた試しがない。この宿のキーは1回転して普通に開けられた。「よかった、よかった」て喜んだのもつかの間、ドアを閉めて部屋をロックしようと思ったら通常そこにあると思われるドアロックの装置がないのである。 あるのは鍵穴を差し込む穴があるのみ????? しばらく悩んでしまった。古めかしい感じだけれどこれは最先端のドアできっとオートロックなんだと思い部屋の外から試してみるも、一旦部屋のキーを開けた状態ではドアは何度も開く。 オートロックではないようだ。 ま、まさか。。。 部屋の中からも鍵穴が差し込めるこの穴は。。。そう、部屋に入ってもう一度鍵穴にキーを差込み鍵を一回転させる。そうすると部屋のドアがロックされるのだ。 なんてめんどくさいの〜 部屋を出るときは、まず部屋の中から鍵を開け、それからもう一度部屋の鍵をかけ、完璧な二度手間だ。 次に悩ませるのはシャワー。まったくどうやったらお湯が出てくるのかさっぱりわからん。 いきなり熱いお湯が出てきても嫌だし、水ならなおさら嫌。調整の仕方も難しい。 こういう時、日本はなんて良い国だって思っちゃう。何もかもが便利だものね。 |
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Breakfast(完) | |
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▼ヒースが満開 私が8月を選んだのはただの偶然だったけれど、8月はスコットランドの国花「ヒース」が満開を迎える時期だそうだ。 *ヒース(HEATH):寒い地方に自生するツツジ科の低木 「ヒース」は英名で、日本では「エリカ」と呼ばれている。 見渡す限りの山肌がヒースの赤紫に染まっている。8月にしかこのような光景は見られないそうだ。さえぎるものが何もない大地にしっかりと根付き山全体を覆うたくましくもあり、はかない花。 緑一色だった地面が突然赤く染まり、やがて朽ち果てていく。寒さには強いが、気温が30度を超えると枯れてしまうそうな。 これから行く湖水地方の山々もヒースが満開を迎えていた。私の旅を応援してくれるかのごとく。 ▼ピークディストリクトの羊達 道端をゆうゆうと羊達が歩いている。車のスピードを緩め、窓を開けてカメラを構えると「なによ」とばかりにこちらをじっと見る羊達。 いよいよこれから高速道路に乗り、湖水地方に向け出発だ!! |
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ヒースが満開 山一面が紫色に染まったピークディストリクト(完) | |
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