ラピータの部屋 >ピーターラビット英国湖水地方の旅トップページ2003年目次>麓のパプでコーヒーブレイク&グラスミアのピーターラビットアンドフレンズ

〜〜〜  ビアトリクス・ポターの描いた絵本の舞台を追いかけて(2003年8月) 〜〜〜

4日目(8/22) 湖水地方 素晴らしい景色
  ライノーズ・パス 〜 グラスミア 〜 ケズウィック
  

旅行4日目 快晴 嵐が過ぎると、緑あざやかな素晴らしい景色が待っていた!

  • 麓のパブでコーヒーブレイク 英国のコーヒーで再び車酔い

▼ライノーズ・パスの麓のパブ Three Shires Inn

 リトル・ラングデール湖の景色を見た場所から車で10分もしない内、最初に見たライノーズ・パスへと一直線とつながる道の手前にあったパブ、スリー・シェアーズ・インまで戻ってきた。

 湖水地方の建物はそのどれもが素敵で、この地方特産の石材をブロックにカットした壁、そこに木製の格子窓がはまり、さらに薄く削りだされ特徴的なスレートを組み合わせて仕上げるグレイ・グリーンの屋根。このような建造物は、湖水地方の伝統的なもので、あちこちで見受けられる。

 私達は、このパブにてお茶するのが目的だったけれど、最大の目的はトイレ休憩。実は、ライノーズ・パスへのドライブは、美しい景色を堪能することができ素晴らしかったけれども、日本では景色の良いところに必ずあるお土産屋などといった建造物がまったく無く、もし途中でトイレ休憩したくなったら、このようなパブに入るしかないのだ。

 Three Shires Inn
 http://www.threeshiresinn.co.uk/

  

▼コーヒーブレイク

 パブの内部は、たくさんの人々でにぎわっていた。まずは、テーブル席を確保し、そしてトイレへ。英国のパブは、腕っ節の良い男たちが、がやがやとたむろしているような雰囲気ではなく(そういパブもあるだろうけど)、家族連れなど観光客が気軽に立ち寄れるような、カフェと居酒屋の中間のような感じ?

 ゆっくりと座れる広々としたテーブルもあるし、カフェメニューも一応揃っている。この時、「紅茶の国、英国」というのをうっかり忘れていた私は、日本にいる感覚でコーヒーを頼んだところ、エスプレッソしかなかった。このエスプレッソがこの後の私の体調をすっかりと狂わせるはめに。。。

 
 (写真) エスプレッソ 1.75ポンド

 見るからに怪しいエスプレッソ。嫌な予感はしたけど、喉が渇いていた私は、ゴクリ。液体のなかは、細かい粉だらけで、とても飲み込める代物じゃなく、これが吐き気をもよおすほどまずかった。「英国のコーヒーはおいしくない」という友人のご主人の持論を聞いたのは、私がひと口飲んだ後だったのだ。

 そうだ、どうして思いつかなかったのだろう。ティーバックに入った紅茶ですら、おいしいと感じ、水代わりにスイスイと飲める。おいしい紅茶があるなら、コーヒーを飲む気にはならない。ということは、コーヒーを頼む客も少ない。私が「エスプレッソ ひとつ」と頼んだ時の、バーマンの困ったような顔は、そういうことだったのだ。エスプレッソ・マシンを、前回動かしたのはいつだったのだろうか?

 まぁ、メニューにあるのだから、そんなことはないと思うが、マシンがかなり不調だったのは、目の前で待っている私にも伝わってきた。じゃないと、フィルターがあるのだから、少なくとも粉は取り除かれるでしょう。

 「紅茶の国で、コーヒー頼むべからず」

 ひとつ勉強になりました!しかし、このコーヒーをひと口飲んでしまってから、ドライブしている間は感じなかった車酔いも重なり、かなり気分が悪くなり、再び体調不良になってしまった。ちょうどお昼の時間だったのに、私の体調を気遣ってくれ、混んできたパブを出て、すぐにグラスミアへと移動してくれた。

麓のパブでコーヒーブレイク 英国のコーヒーで再び車酔い (完)
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旅行4日目 快晴 嵐が過ぎると、緑あざやかな素晴らしい景色が待っていた!

  • グラスミアのピーターラビット アンド フレンズ 同じ店なのにどうして違うグッズが見つかるの?

▼グラスミア 

 グラスミア湖の駐車場からグラスミア湖まで、ロセィ川(River Rothay)沿いの遊歩道のようなフットパスを2、3分ほど歩いた先に、グラスミア湖が姿を現します。が、ぐったりと身動きできない私は、ロセィ川のベンチでひとり休憩させてもらうことにした。その間、友人たちには食事してくることとなり、しばし分かれる。

 
 @LORRAINE at Pictures of England. com
 (写真) グラスミア湖にそそぎこむロセィ川沿いにあるベンチ。
  写真撮影もできないほど意気消沈していたので、非営利目的使用可能サイトよりお借りしたイメージ写真。

 目の前になんとも涼しげな音色を立てる小川があり、少し歩くとあの美しいグラスミア湖が眺められるとわかっていても、上半身を起こすこともままならず、突っ伏したままベンチにひたすら座り、気分が良くなるのを待つ。なんとなく頭上に気配を感じ、顔を見上げるがなにもいない。気のせいと思って下を向くと、また気配が。

 そう、それはなんともすばっしこい灰色リスだった。頭上で繰り広げられるサーカスのような機敏な動きにあっけにとられて見とれていたら、少しずつ気分がよくなり、再び動けるぐらいにまで回復。灰色リス、カルアシ・チミーの魔法にかけられたかのよう。

 ほどなく友人も戻ってきて、一緒にグラスミアのピーターラビット アンド フレンズへ。

▼グラスミアのピーターラビット アンド フレンズ Peter Rabbit and Friends、GRASMERE

  
 (写真左)ストック通り(STOCK LANE)沿いに突き出ていた看板
 (写真右)テイクアウトショップのカフェコーナーがショップの手前にあり、奥まったところにショップの正面入口

  
 (写真左)ウィンドウ・ディスプレイは、オールナトキン!
 (写真右)小枝で作ったいかだに乗って、ふくろうじまへ出発!

 ピーターラビット アンド フレンズも、前日から合わせ、これで4軒目。なのに、ディスプレイの内容はこれまで見たどの店ともまた雰囲気が違い、手作り感たっぷり、ほのぼのしていて、思わず歓声をあげる。「いっきに元気になるとは、こういうこと!」と、店内に足を踏み入れた。

 店内のグッズも、これまた同じ店なのにどうしてこんなにも違うグッズが見つかるの?と、発見の連続。うれしかったのは、アメリカで発売になり、日本では輸入雑貨のお店でしか取り扱っていなかった紙バッグ。その当時、紙バッグなのに値段が高くて買えなかったのに、英国で再び出会えたこと。もちろん、今回はためらいもなく購入することができた。

 なんとか元気を取り戻したかに見えたけど、再び車に乗り込み、ケズウィックに向かう道中でまた車酔いをぶりかえし、「もうだめ!」と思った瞬間、ケズウィックに無事到着した。

グラスミアのピーターラビット アンド フレンズ (完)
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ラピータの部屋コンテンツ 英国旅行記2003年版 2009.6.26 ラピータ著