8日目 パディドン駅 〜 ヒースロー空港 〜 成田
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いよいよ、帰国日。 終わってみればあっという間の7日間だった。 400枚撮影できるデジカメのメモリーカードもすべて使いきり、さらに39枚撮りの使い捨てカメラもすべて撮影してしまったので、最終日は写真がありません。 ロンドンに到着してからの残り2日間は、疲れてどこにも行けないじゃないかと思ったほど、足もかなり限界にきてたけど、なんとか無事日程をこなすことができた。 これも、このイギリス旅行を応援してくれたみんなのおかげだと思う。 旅行記楽しみにしてますって言葉が、どれだけ励みになったことか。疲れたからホテルの部屋で寝てましたって書いたら、きっとつまらないものになっただろうし。 帰りのフライトの出発時間が13時だったため、10時過ぎにヒースロー空港に到着の予定で準備。 ホテルのチェックアウトも、前日にH.I.Sオフィスより確認してもらっていたので、何もトラブルなくチェックアウト完了。 パディドン駅までは、タクシーで行こうと決めていたので、ホテルのコンシェルジュに頼み、タクシーを呼んでもらうことに。 「タクシープリーズ」と言うだけで、スーツケースを玄関まで運んでくれるわ、タクシーを呼んでくれた上に、スーツケースをタクシーの中に入れてくれるし、行先を運転手に伝えてくれる。 コンシェルジュ チップ 2ポンド パディドン駅は、私が宿泊していたホテルがあるキングスクロス駅からだと少し距離が離れていて、乗車時間も20分ぐらいだった。 タクシー パディドン駅まで 12ポンド(チップ込み) パディドン駅は、また素晴らしく大きな駅だった。 電車のホームへと勝手に出入りできるのが、便利でうれしい。 電車のホーム全体に大きな屋根がついていて、ホーム案内のアナウンスや、人々の話し声などが、あちこちに反響し、ヨーロッパの雰囲気がすごくただよっていた。 金髪の髪を後ろに束ねた中年女性が新聞を手に、上司と話し合っている風景や、背広姿の男性がアタッシュケース片手にスーツの裾をはためかせて急いでいる姿、屋根のガラスからもれる光、メタリックな電車がその光に時々反射して、また独特な雰囲気を出している。 そんな雰囲気にもまれながら、目指す「ヒースローエクスプレス」を探す。 電光掲示板が見づらかったので、ホームを見渡すと、ひときわ目立つかっこいい電車に、大きく「ヒースローエクスプレス」と書かれている電車があった。 ヒースロー空港まで約15分で到着する、「ヒースローエクスプレス」は、電車内もすごくきれいだし、早いし、言うことなしです。 チケットは、日本から用意していたブリットレイルパスを使用することができるので、チケットを買う必要もなく、電車が到着していたら、勝手に乗り込んでしまって大丈夫。 電車が動き出すと、すぐに車掌がチケット確認にやってきて、チケットにハンコを押していく。 景色を楽しむ余裕もなく、あっという間に空港に到着。 駅のホームは、空港の地下4階ぐらいにあり、ターミナルの表示に従い歩いていくと、やがてエレベーターがあり、エレベーターを降りた目の前に、私が利用する航空会社「ヴァージンアトランティック」のカウンターがあった。 |
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ヴァージンアトランティックのカウンター前は、長蛇の列。 チェックインするのに、40分以上もかかってしまった。窓口は10個ほどオープンしていたけれど、受付に時間がかかるのと、次々と出発予定の便があるので、カウンター前は、それらの便に乗り込む人達でいっぱいで、時間がかかったようだ。 チェックインの順番が近づくにつれ、心臓がドキドキする私。 荷物には充分気をつけたつもりだけれど、機内に預ける荷物の重量制限があり、20キロを超えると、重量オーバーで追加料金になるらしい。 ヴァージンアトランティックは、荷物の審査が厳しいと聞いていたので、私はもうドキドキ。 おそる、おそる、スーツケースを量りの上に乗せる。 □□□□□ 19.8Kg いや〜、思わず歓喜のポーズ! セーフ!とやってしまいましたよ。 それを見たカウンターのお姉さんが、大きな目をぱちくりさせて「Funny Girl」と言った。 直訳すると「おもしろい子ね」だけど、きっとそういう意味で言ったのだと思う。 だって、万単位の追加料金は払いたくなかったから、すごくうれしくてつい出ちゃった(^^;) これで無事、チェックインも完了。 後は、免税品のお買い物をして、帰りの飛行機に乗るだけ。 時間がたっぷりとあったので、ヒースロー空港内をあちこち見学して、免税品のピーターラビットグッズをチェック。 ヒースロー空港内は、リニューアルオープンの工事中のためなのか、ピーターラビットグッズはたくさんあると聞いていたのですが、実際は隅っこの方にちょこっとあるだけでした。 ボーダーファインアートのフィギュアが数点。 ティンギーおばさんのフィギュアを最後に購入。 12.70ポンド 免税ショップの入口には、VATの手続き窓口があり、この窓口にあらかじめ購入したお店で記入してもらった必要書類と、購入した品を職員に見せると、税金払い戻しの書類がもらえるので、そこに必要事項を記入して、すぐ横にあるポストに投函する。 大きな買い物をした人は、17.5%の税金が戻ってくるとうれしいけれど、私はちまちまと小物ばかり買ったので、それぞれのお店でいちいち書類に記入してもらうのが面倒で申告しませんでした。 帰りのフライトは、そんなに混んではいなかったけれど、楽しみにしていたゲームが私のリモコンだけカーソルが壊れていて動かなかった。 せっかくゼルダの伝説をやろうと楽しみにしていたのに。 リモコンは、すべて座席にくっついているので、リモコンを換えてもらおうと思ったら、席ごと換えてもらわなくてはいけない。席は空いていたので、席換えは可能だったと思うが、せっかく通路側にしてもらったのに、空いている席はすべて真中の4人掛けの、それも中の席ばかり。 通路側の席は、気分的にもちょっと広く感じるし、後ろはトイレだったので、リクライニングも気兼ねなくできるし、リモコンのことは我慢することにした。 イギリス旅行は楽しかったけれど、何がつらかったって食事。 ひとりだとレストランにも入りづらいし、売っているのはサンドイッチばかりだし、帰りのフライトでは絶対日本食を食べるぞと、寿司、うどんの和食メニューを選んだ。 やっぱり日本食はおいしい。 帰りは約11時間で日本に到着。成田に到着したのが、朝9時少し前。 スーツケースも無事出てきたし、税関でもトラブルなし。 これでようやく、イギリス旅行も終幕を迎えました。 |
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イギリス旅行記を最後までお読みくださって、ありがとうございました。 乱文、乱筆多々ありましたが、どうぞお許しください。 この旅行記を読んで、ピーターラビットの故郷、イギリス湖水地方に行きたくなったと思ってもらえることが、私にはなによりうれしいです。 イギリス・湖水地方は、ナショナルトラストの管理の下、美しい自然がそのまま管理、保存されています。 ビアトリクス・ポターは、ナショナルトラスト運動に感銘し、そして絵本で得た莫大の資金で、湖水地方の広大な土地を買い取り、死後そのすべてをナショナルトラストに寄付しました。 ナショナル・トラストはポターの遺言通りに、これらの土地を昔のままの状態でこれからずっと維持しつづけてくれることでしょう。 「ピーターラビットとその仲間達」のお話には、そんな壮大な物語が隠されていたんですね。 私も実際にこの目で見るまでは、湖水地方の美しさは体験できていなかったように思います。 でもポターと同じ目線で、同じように湖水地方を触れることで、自然の美しさ、保存することの大変さがわかったようなそんな気がします。 今回は、ひとり旅ということになってしまい、旅行を決行する勇気がもてず、不安で、たまりませんでした。 この不安を解消するには、自分が行く地「湖水地方」と「ロンドン」を徹底的に調べよう、そうしたらきっと不安はなくなるのではないかと思いました。 参考資料を調べるのは当然ですが、今回の旅行で何よりも役立つ資料は、「インターネット」でした。 検索サイトで、キーワードを入力するだけで、必要な情報は何でも取り出せる「インターネット」 この「インターネット」がなければ、今回の旅行は成功しなかったと思います。 電車の時間から、目的地の地図、そして旅のワンポイントまですべて、インターネットを駆使して調べました。「インターネット」で調べたものだけでは、情報が古かったりすることもあるので不安だよと言われたこともあったけれど、電車の時間はお見事というぐらいぴったりだったし、観光スポットの情報も正確だった。 それでも現地では、道に迷ったり、電車を間違えたり、トラブルもあったけれど、旅先で出会った数々の出会いは、私にとって大切な思い出。 これからも何かの折に思い出しては、思いはせることでしょう。 最後に、少しだけ気になったことなのですが、湖水地方を旅している時に、1日何度となく上空を通過した戦闘機の存在。 この存在だけは、のどかな湖水地方の風景にどうしてもマッチしない光景でした。 山に囲まれしーんと静まりかえった湖の谷間を、ぼぉーっと眺めている時に、なんとも嫌な機械音「ぎゅーん」と耳をつんざくのです。 戦闘機は一瞬で通り過ぎるのですが、羊たちがのんびりと草を食べているのどかな風景を一瞬で打ち消す威力があり、それが恐ろしくもあります。 この美しい風景が、いつまでも変わらないことを願いをこめて。 − 完 − (2001.10.25 ラピータ著) |
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