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おまけ:本物のうさぎに出会える場所 中国編 広島県大久野島
訪問日:2021年6月
公式ページ: http://rabbit-island.info/
ひと言:瀬戸内海に浮かぶ島、大久野島の住民は右を見ても左を見てもうさぎ、うさぎ、うさぎだらけの島です。
駐車場:大久野島への玄関口となる忠海港(ただのうみこう)フェリー乗り場に無料駐車場有。


大久野島(通称:うさぎ島)への玄関口、忠海港の待合所兼ショップ&カフェ。
大久野島行きのフェリー乗船券はこちらのショップで購入できます。

大久野島は竹原市忠海(タダノウミ)の沖合3kmに浮かぶ周囲4.3kmの小さな島で、ここにウサギが500匹以上生息しています。

「大久野島に何故こんなにたくさんのウサギが住んでいるのか?」という謎ですが、暮らしたい町竹原市のTV番組の中で、学校で飼っていたウサギをこの島に持ち込んだのが始まりという解説がありました。



朝一番の大久野島行きのフェリーに乗るため7時20分頃に忠海港に到着。駐車場は無料で、忠海港ショップのすぐそばにありました。
大久野島まで往復620円。切符はショップ内の自動販売機で購入します。



うさぎの餌は、こちらのショップで販売しています。「おいしいおやつ」というネーミングですが、袋の中身はペレットです。100gほど入っているでしょうか?空き袋をこちらのショップまで持ち帰ると、オリジナルポストカードがもらえます。



大久野島行きフェリー
所要時間は15分ほどで、船内の揺れもまったく気になりません。船内の窓にうさぎのステンシルシートが貼られうさぎとの出会いに胸が高鳴ります。



忠海港到着してすぐにウサギたちの洗礼を受けました。まずは持ってきた袋をベンチの上に置いた途端、その袋の中に顔をつっこみ袋から離れないウサギ。これでは何も作業ができないので、ニンジン1本を取り出したら、そのまま奪われてしまいました。



りんごも大人気です。



食べやすいようにスティック状にカットしようと思っていたのですが、そこにもやってきて何もできず途方に暮れてます。ウサギたちが満足してくれるまでその場で待つことに。



島に到着し10分ほどでりんごがこのようになってしまいました。朝一番のフェリーだったので、先客もなくお腹をすかせていたのでしょうね。



「ウサギたちが食べ残した餌がゴミになっています!」という情報をネットで得ていたので、多くてもいけないと考えすぎてしまいました。結局持参したのは、ニンジン3本、リンゴ2個、ペレットソフトタイプ2.5kgです。到着早々ニンジン1本とりんご1個がなくなり「このままでは餌が足りなくなる」と慌てたけど、時すでに遅し。



やっと最初にやってきた集団が満足してくれたので、この先に進むことができました。食べ残した分もスティック状にカットし少し前に進むと、またすぐ次の集団に囲まれました。




ここのウサギたちは、人を見かけると大急ぎで駆け寄ってきます。これがものすごく早くて、1匹が駆けだすと他のウサギたちも我先にと駆け寄ってきます。お耳苦しい私の音声はミュートしてご覧ください。




ペレット(ソフトタイプ)が大好評でした。美味しそうに食べている咀嚼音がたまらなくて、ずっと聞いていたいと思うほどでした。咀嚼音は小さいので、ボリュームを上げてお聞きください。

予定では、大久野島を1周して、この島に住むウサギたちみんなに食べてもらうつもりでした。しかし、私達が持参した量では、フェリーが到着した第一桟橋からグラウンドゴルフ場まで、おおよそ島を3分の1周した時点で餌切れになり、かかった時間は3時間ほどでした。




満腹になったウサギたちは、それぞれ思い思いの場所でくつろぎ始めました。



大人ウサギに追い払われながらも、生後2か月ぐらいの仔ウサギも混じってペレットを食べていました。この島のウサギたちは、カラーバリエーションが豊富です。みんな可愛い子ばかりでした。でも中には疾患を抱えた子もいて、不正咬合だったり、涙やけの子もいました。こうした疾患を抱えているウサギほど、人に甘えてくるというか、私にべったり張り付いてペレットをねだってきました。食欲があるからこそ病気を乗り越え生きられるのですね。



私が見たかったもののひとつが木の根元に掘られた巣穴です。海岸のビーチの奥の小高い木が生い茂っている木の根元にウサギの巣穴がありました。この出入口からいくつかの部屋がトンネルでつながった複雑な構造になっているに違いありません。



こちらは傾斜に掘られた巣穴(上)で、小枝や枯葉で入口がカモフラージュされていましたが、私達が少し離れた場所を通り過ぎる音を聞いて、急いで巣穴から飛び出てきたウサギ(下)。



休暇村前の広場は穴ぼこだらけでした。この穴は、太陽に温められた地面の熱を避け、涼を求めて掘ったものと思われます。このでこぼこ穴、気を付けないとはまってこけてしまいます。



ウサギに餌をあげる観光客が減ったので、ウサギの数が激減したというニュースも見ましたが、初めて訪れた大久野島の感想は、たくさんのウサギに囲まれ、餌をねだられ、とっても幸せな時間を過ごすことができ、ウサギ好きにはたまらない場所だなぁと思いました。今回の車中泊旅行の最後が大久野島で良かった。本物のウサギたちの魅力に叶うものなんてどこにもありませんから。



鯛塩sobaランチ 1300円
島にはコンビニもありませんし、何も用意していなかったので食べるものがなかったらと心配しましたが、宿泊施設である「休暇村」のレストランが営業していました。鯛塩そばの汁をしらす丼にかけお茶漬け風にして、とても美味しかったです。

大久野島は歩いて1周すると約60分、レンタサイクルは休暇村で貸し出ししています。自転車とウサギの接触事故が多発しているそうで要注意です。キャンプ場もあり、お風呂は休暇村の温泉が利用できますので、もし次回があればここでキャンプしたいと思います。うさぎに触れあうだけでなく、海水浴場もあり、釣りスポットもあります。そういえば私達と一緒にフェリーに乗られた方は、釣りしにいらしたようでした。



大久野島灯台



美しい瀬戸内海と大久野島のビーチ

忠海港に戻るため、元来た道をたどりながら食べ残しがないか確認しました。食べ残したペレットを拾い集めている先から「ちょーだい、ちょーだい」と、午後になっても駆け寄ってきてくれうさぎが多数いました。第2桟橋までの帰り道は、駆け寄ってくれるウサギたちに「ごめんね、ごめんね」と謝ってばかりで「もっと持ってくれば良かった」と反省しきりです。

「休暇村」でウサギたちが喜びそうな野菜など販売してくれたら喜んで購入するのにと思いましたが、うさぎの餌は販売されていません。餌は足りなかったけれど、こんなに楽しい体験をさせてもらい、近くに住んでいたら見守りのボランティアとして活動したいと思いました。
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