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「胃腸内容うっ滞」になったプーちゃん
必読ページ<胃腸内容うっ滞 物言わぬ殺し屋
  リンク先の貴重な情報は、印刷して手元に置いておくことをおすすめします。
<症状>
<効果があったこと>
<準備しておくと心強いもの>
<快復>
<原因>
<最後に>



<症状>
 

  • 餌を食べなくなる
    いつも決められた時間に、決められた量をきちんと食べているプーちゃんが、まったく餌を食べなくなった。餌を口元に置いても食べない、食べたくないという感じ。
    餌入れを見て、匂いを嗅ぐことまでするが、そのままプィっとどこかに行ってしまう。
  • あきらかにいつもと違う行動、仕草
    いつものお昼寝のように見えても、よく見てみたら落ちつきがない、体の筋肉、表面に張りがない、なでなでしてあげようとしても極端に嫌がるなど、「おかしい!」と思う行動、仕草が見られる。
    プーちゃんの場合は、お腹を床に押し付けて寝るポーズがお腹痛いのポーズ。
    ちょうど寒い時期なのにお気に入りの座布団の上ではなく、冷たい床の上でお腹痛いポーズをする。これはプーちゃんなりにいろいろ試して治そうとしている仕草。

  • トイレに入ったまま出てこない、またはトイレで寝そべる
    トイレに入るのだけれど、糞が出ない、非常に小さな糞しかでなくなる。または、下痢の症状があるなど。糞が出ないためトイレにいる時間が長くなる。また疲れてその場で寝そべるなどの行為がある。


  <効果があったこと>
  
上記の症状になった時にやってみて、効果があったこと
  1. 腹部マッサージ
    原因については後ほど説明いたしますが、糞が出ない、糞が小さくなるなどの症状になった時、うさぎの腸は非常にゆるやかに動いているかもしくは止まりそうになっている状態と考えられます。
    腸の動きをよくするために効果があるとされているのは、「腹部マッサージ」。
    適度な刺激が腸の動きに良いようです。

    腹部マッサージをやる際、まだ抵抗する元気がある内は、お腹を触らせてもらえませんが、少しずつ様子を見ながらお腹をマッサージしていきます。前足の付け根の当たりに胃があるので、胃から後ろ足の方に一方通行で下に押し出すような感覚でやさしくマッサージします。時々ゆするのも効果がありました。
    (効果があるというのは、腸がぐるぐるって音を立てることでわかります。)*聴診器必要


    (注意)腸の中に異物が詰まり「腸閉塞(完全に腸が詰まっている症状)」になっている場合は、腹部マッサージ(腸を動かす行為)は、かえって危険です。腸閉塞かどうかは、獣医さんにレントゲンを撮っていただかなければ判断できません。様子を診ていいものかどうか素人ではなかなか判断できませんので、その場合はかかりつけの獣医さんに相談してくださいね。

  2. パパイヤタブレット 1錠を食べさせたこと
    何も口にすることなく何時間が経過した時、うさぎのお腹の中では腸の動きがだんだんと鈍くなり、そのうちに動かなくなってしまいます。
    腸の動きが止まると体に害を与えるガスが発生し、腸がガスを吸収することで、体のあらゆる器官の働きがおかしくなってしまいます。
    なんとしても腸の動きを止めないように何かを食べてもらわなくてはいけません。そんな時にこのパパイヤタブレットを食べさせました。

    パパイヤタブレットは、通常健康なうさぎの胃腸内のphでは効果がほとんどないという学説ですが、体の具合が悪いときにはどうでしょうか。
    実際に具合が悪くなった時、プーは唯一パパイヤタブレットを1錠だけ食べました。具合が悪くなって食べてくれたものはこれだけです。


  3. 部屋の暖房 巣箱にヒーターセット
    具合が悪くなった時、体温を維持するだけでもエネルギーを消耗します。一刻も早く快復するには、無駄なエネルギーを使わせないためにも、寒い時期だったので、部屋をあたためるのはもちろん、巣箱にもヒーターを置き、暖房に心がけました。



  1. 動物用医薬部外品「ペルトモルト」(毛球取り)
    私が購入した時は猫用の毛球症予防用の「ペルトモルト」しか販売されていませんでしたが、うさぎ専用のものも発売されています。
    この薬はチューブ式で、薬を舐めさせることにより、溜まった毛玉を糞と一緒に排泄させる効果があるそうです。今回は元気になってから購入したので試してはいません。
    予防として常備飲ませる必要はまったくなく、具合が悪く腸内でうっ滞しているときに効果があるようです。



  2. 強制給餌用のシリンジ
    餌を食べない時間が長くなればなるほど、体の具合はますます悪化します。
    どうしても食べてくれない時は、ペレットを野菜ジュースや100%りんごジュースでふやかし、シリンジを使い、口の横からシリンジの先端を差込みゆっくりと食べさせます。
    どれぐらい食べなければこのシリンジを使って食べさせればいいという目安は、うさぎのそれぞれの個体によっても相違すると思いますが、プーの場合は24時間食べなければシリンジを使っての強制給餌するつもりです。



  3. たっぷりの干草
    これはもちろんいつも食べさせている干草のことですが、具合が悪く食欲のない時は、干草を食べてくれません。でも一番の薬がこの干草なので、食べなければ古いのをすぐ取替え、香りがする新鮮なものを常に目の前に用意しました。
    普段はカルシウム含量が高く食べさせていない「アルファルファ牧草」なども、嗜好性が高くうさぎの大好物(もちろんプーも大好物)なので、この場合は干草を食べてもらうためにも用意しました。
    (結局は食べてくれませんでしたが)

  4. 水分
    具合が悪くなると水分を摂取してくれません。水分が不足するとおしっこが濃くなるばかりか、腸内の水分バランスも崩れ、糞が硬くなり、ますます腸の働きが悪くなるという悪循環となります。
    100%果汁のりんごジュースが好きならば、水と薄めて摂取してくれることも期待できますが、プーの場合はいつもと違う匂いがするとますます不審がって摂取しようとしません。

    そこで、水分を含んだ大好きな野菜、プーの場合は「にんじん」と「キャベツ」などを用意しておきます。もしかしたら食べてくれるかもしれないと期待しながら。


  5. 聴診器
    腸の具合を確かめるためにも、とても役に立ちました。具合が悪くなってから時間が経過する毎に、腸の音が聞こえなくなり、ただおろおろするばかりでしたが、だんだんと快復してくる様子なども聴診器があるとわかりますので、とても便利だと思います。



  <快復>

  • 快復のきっかけは、先にも書きました通り、「パパイヤタブレット」を1錠食べた頃からでした。
    具合が悪くなってちょうど12時間ぐらい経った頃に食べました。その後牧草を少しずつ食べるようになり、朝ごはんのペレットを4時間ぐらいかけて食べることができました。

    しかし糞がまったくでない状態と、すごく濃いおしっこが少し出るという症状が、続いていたのですが、具合が悪くなって18時間ぐらい経った頃、盲腸糞が出るようになり、盲腸糞を食べてからは少しずついつものプーに戻ってきました。

    (盲腸糞がでるようになったのは、少しでもお腹に食べ物を入れてくれたためだと思います。うさぎは常に腸を動かしていなければいけない動物なんだということを改めて認識しました。)

  • 盲腸糞を食して、しばらくするとおもむろに水を飲み始めたのです。
    水を飲んだ後、「元気になったよ」サインの大きな伸びとあくびが出ました。このサインが出るともう大丈夫。いつものやんちゃなプーになり、お腹がすいたのか餌の催促までされました。

    今回プーがすっかり元気になったのは、盲腸糞を食べてしばらくしてからなので、「元気なうさぎの盲腸糞は食べさせると効果がある」というのもうなずけます。


  <原因>
  • 原因は、タオル繊維が腸でつまり、腸の働きを悪くしていたものと思われます。


    お気に入りの座布団の上に敷いてあるバスタオル
    タオルの繊維を引っ張っるのがおもしろいらしく、しょっちゅう抜いては、もしょもしょ食べていた。そのタオル繊維が今回お腹の中で悪さをしていたようです。この糞をバラスとタオル繊維がでてきました。

    何故このタオル繊維が原因だとわかったのは、すっかり元気になった晩の牧草の消費量はすごかったのですが、その日の糞の量もすごかったんです。(2日分)(^^;)その糞に混じってこの変な糞がありました。他の糞はコロコロで大きさも問題なかったので、原因はコレだ!と直感した訳です。


  <最後に>

プー ぐぅ

     

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