〜〜〜 ビアトリクス・ポターの聖地を巡る旅(2018年6月) 〜〜〜
3日目(6/19) 湖水地方 ボウネス・オン・ウィンダミア〜ニアソーリー〜ホークスヘッド〜コニストン
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▼ヒルトップ農場の家庭菜園エリアへ 続いて紹介するのは、家庭菜園の部分です。家庭菜園は、ヒルトップハウスの入口正面にアイアンゲートのある石垣で区切られた真四角のエリアです。 ![]() こちらは以前訪れた際に撮影した家庭菜園エリアにかかる緑色のアイアンゲート。私が以前ヒルトップ農場を訪れた際は、ヒルトップハウスが入場できる日は、目の前の菜園の中には入ることができず、ヒルトップハウスがクローズの日のみ、菜園に入場可能だった。そのため、目の前のアイアンゲートは閉じられ、菜園内から撮影は不可でした。 ![]() こちらがヒルトップ農場の家庭菜園エリア。人が立っているところがゲートのある入口で、緑色のアイアンゲートが開かれている。 ![]() 石垣の下に生えているハゴロモグサとシダは、自由に生えるがまま繁っているそう。 ▼挿絵にも描かれた「ビーボール」 オープンになった家庭菜園エリアは、ヒルトップハウス入場待ちの方や、私達のように見学を終えた方々が、途切れることなく出たり入ったり。 ![]() ビアトリクスが『あひるのジマイマのおはなし』を出版した頃は、ここをアヒルのジマイマたちが出たり入ったりしていたことでしょう。 ![]() この挿絵にも描かれた石垣に設置されている白い箱はミツバチの巣箱で、英国では雨や風を防ぐ実用的な方法として、石垣に巣箱を設置するように穴があいている。これらを「ビーボール(Bee-Bole)」と言い、湖水地方では特に多く見られるものです。 ビアトリクスは、ミツバチの群れを見つけ、ミツバチを捕まえる「Skep」という、これまた伝統的なワラで出来た丸籠を借り、ミツバチの群れの上に置き、巣箱へと誘導します。また、購入した巣箱の修理が必要だったことなど、1906年7月の手紙に書かれていました。 ![]() 『あひるのジマイマのおはなし』が出版された2年前に設置された巣箱が、こうしておはなしに描かれ、家庭菜園エリアでそのままの姿で見ることができる。また巣箱の手前は、ジマイマが卵を隠したルバーブが大きな葉をつけています。もちろん私もジマイマの卵を探したが見つからなかった。ジマイマは上手に隠すことができたのでしょう。 ![]() こちらは西洋ネギ(ボロネギ)。家庭菜園エリアは、ルバーブの他に、西洋ネギ(ボロネギ)、エンドウマメ、サヤインゲン、キャベツ、レタス、ジャガイモ、ニンジン、ラディッシュなど植えられている。 ![]() サヤインゲンは、木の枝で支柱を作り、地面の杭と支えの間に麻紐のロープをかけ、そこにツルをはわせていた。 ![]() こちらは家庭菜園エリアのもうひとつの出入口。前回訪れた際も、この出入口は開いていたものの、この先には進めなかった。 ▼農場エリアへ ![]() 次のエリアは農場エリア。ここから先は、高さ150pぐらいの石垣があり、プライベートで立入禁止となっている。この先は、1906年に建て増しされた建物の戸口のところに、『パイがふたつあったおはなし』に描かれた、おおよそ100年以上前の井戸があります。 ![]() ハンドルの位置が逆になっていますが、形状はほぼ一緒。『パイがふたつあったおはなし』より ![]() その先にある小屋は、『あひるのジマイマのおはなし』で、小屋内の様子(牛小屋の仕切りや手押し車など)が描かれ、さらにケップたちに助けられ戻ってくる場面で、この小屋の農場側より見た景色が描かれました。 ![]() 私達は、ジマイマ目線ではなく、ヒルトップハウス側からこの小屋を見ることができます。 ▼パドックエリアへ ![]() 最後は果樹園エリア。ヒルトップ農場への入場者数が増えたことにより、入り口より続くお花畑のエリアのダメージが大きくなり、人の行き来をスムーズに行えるようにあらたに設けられた小道の格子垣の向こう側が果樹園エリア。 ![]() 『あひるのジマイマのおはなし』より、ジマイマが庭からアヒルの丸焼きに使用するハーブ類とタマネギを探している場面で、背景に格子垣とそこにはわせているツルバラを描いている。 ![]() この格子垣の向こう側に広がるのは、囲いのあるパドックと呼ばれる牧草地で、そこにブラムリー(料理用のリンゴ)やダムソンプラム、洋梨などの果樹が植えられています。 ![]() こちらはパドックにある古木ブラムリー ヒルトップ農場の4つの異なるエリア、最初の小道の両側に広がるお花畑エリア、ヒルトップハウスの前にある家庭菜園エリア、ヒルトップハウスに1906年増築された部分より向こうに広がる農場エリア、そして小道の格子垣の向こう側にあるパドックと果樹園エリア、さらに果樹園の奥はジマイマの森へとつながっています。 ビアトリクスが生み出したキャラクターたちが、どこかでつながっているようにヒルトップ農場もそこかしこで今でも描かれたままの景色でつながり、私達に感動を与えてくれます。 ここまで、庭の見学だけで30分、ヒルトップハウス内見学と合わせて既に1時間が経過。予定をぎっしり詰め込んだツアー内容だったので、本当は一日ゆっくりしていたい場所ですが、次の場所へと移動する時間も迫りました。その前にお約束のショップに立ち寄りました。 |
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| ヒルトップ農場へ その10(完) | |
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▼ヒルトップ農場のショップはオリジナル品だらけ 英国旅行記の中でも、日本一詳しくまとめた「ヒルトップ農場」についての記事、今回が最終回です。日本一なんて大層なことを書きましたが、内容はマニアック過ぎますし、更新頻度は遅いですし、読者の皆さまにおかれましては、きっと呆れていらっしゃることと思います。(^^; 私達は「ヒルトップ農場」がオープンする30分前の9時30分に到着し、まずはチケット売り場へと向かいました。チケット売り場は、9時50分頃にオープンし、朝一番の10時に入場できるチケットを購入することができました。 ヒルトップ農場内の「ガーデン」と「ショップ」は、チケット無しで入場可能ですが、「ヒルトップハウス」はチケット売り場で時間指定チケットを購入します。施設保護のため、入場できる人数が決められていて、混みあった時間帯になると入場まで待つことも予想されます。私達は、ヒルトップ農場を含むニアソーリー&モス・エクルス湖の見学も予定していたので、ランチの時間を含め3時間30分ニアソーリーに滞在しました。 さて、ショップは、ニアソーリーのメイン道路に面した入口から入ってすぐの建物にあります。ヒルトップハウスへは、この建物の脇を通り過ぎ、お花畑の小道を進みます。 ![]() ヒルトップ農場のショップ外観。小さな建物なので、覗きこまなければ通り過ぎてしまうかも。 ![]() これまで見られなかったような「ヒルトップ」のロゴ入りや、ヒルトップハウスの外観が描かれたグッズ(ノート、鉛筆、ボールペン、帽子、木製ポストカード、マグカップ、ティータオルなど) ![]() ビアトリクス・ポター・クラシックキッチンウェア(トレイ、ナプキン、カップ&ソーサー、マグセット、ミルクジャグ、ティータオル、オーブングローブ、エプロン、ハンドタオル) ![]() ボーダーファインのフィギュアシリーズ ▼こねこのトムたちの木戸 ![]() ヒルトップショップ限定フィギュア「こねこのトムの木戸」25ポンド(Hill Top Exclusive Figurines) ![]() 『こねこのトムのおはなし』に描かれた木戸。 ![]() ビアトリクスは、正面入り口(現在ショップのある方)ではなく、木戸の方がヒルトップハウスに近いため、こちらを利用していた。写真は木戸の内側より眺めた景色。ここから、結婚後に移り住んだカースル・コテージが見渡せる。 ![]() ショップの話に戻りますが、先程のヒルトップショップ限定フィギュアは、他にも「ひげのサムエル」がありました。2019年は「あひるのジマイマ」が発売になっているようです。 ![]() 『まちねずみジョニーのおはなし』と、『アプリイ・ダプリイのわらべうた』の出版100周年記念ボックス。金の縁取りがついた豪華装丁本と、革の栞、解説書がついたスペシャルレザーケース入り。100部限定、各125ポンド ▼ショップの品々 ![]() ポストカードはここで購入し、グロースター大聖堂前のポストに投函しました。 ![]() グリーティングカード ![]() GUND社製のぬいぐるみ ![]() 缶入り紅茶 ![]() 書籍 ![]() ハンドペイントの円盤ステンドグラス ![]() エコバッグ(ミツバチ柄とヒツジ柄の2種)ここでしか購入できないから、後から思えば買っておけば良かったと思う品。 ▼ヒルトップオリジナル刺繍キットはここでしか買えない ![]() ヒルトップショップオリジナル刺繍キット。ナショナル・トラストショップでしか購入できない刺繍キット。ビアトリクス・ポター協会のジャーナル&ニュースレターNo.123号で、このキットを制作した作者の記事が掲載され、友人がひと目で気に入り欲しいと念願していもの。キャラクターだけでなく、挿絵に描かれたそのもの背景が図案化されているところがお気に入りのようでした。 ![]() 画像では分かりづらいですが、上の段の右端はヒルトップハウスの全景で、同じく上の段の左端は庭のお花畑の小道とヒルトップハウスが図案化された刺繍キット(各18ポンド)です。2012年制作されたこのキットは、発売当初5種類だったものが、現在は8種類に増えていました。 ▼ヒルトップのガイドブックは日本語版もあり ![]() 日本語版)「ヒルトップガイドブック」(ナショナルトラストのガイドブック出版部制作 2016年版)ヒルトップハウスの構造、歴史、各部屋にある調度品などの説明や、丹精こめて励んだ庭づくりのことなど紹介。 ![]() 日本語版)「ビアトリクス・ポターの湖水地方」(ナショナルトラストのガイドブック出版部制作 2016年版)ビアトリクスが、自然保護活動に打ち込んだ数々の実績をまとめたもの。 昔はここに来なければ買えなかったガイドブックですが、今はアマゾンでも購入できます。便利になったというか複雑ですね。 小さなショップですが、心躍る楽しさが詰まってます。またカウンターには、宝物部屋にあったミニチュアブロンズフィギュアも販売されています。ひとつ注意すべきと言えば、ツアー旅行はヒルトップ見学時間を30分と見ているので、ヒルトップハウスでおおよそ20分から30分、ガーデンを急いで見ても時間オーバーとなってしまうため、時間配分がすごく大変。できれば1時間は余裕見てもらえるツアーを選ぶべし! この後、全員集合したところで、ニアソーリーより歩いて約30分のところにある「モス・エクルス湖」へ行きました。 |
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| ヒルトップ農場へ その11(完) | |
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