3日目 1日観光ミニバスツアー(Lakes Supertours主催)
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湖水地方で3泊したホテルは、「バーンサイドホテル」 日本のHISで予約した時のホテル名は「バーンサイドパークホテル」という名前だったが、実際には「バーンサイドホテル」というのが正しいみたい。 ボウネスのフェリー乗り場から徒歩で10分。 観光客でごったがえしているにぎやかな通りからは少し奥まったところにあるためとても静か。鳥の鳴き声しか聞こえない。 バーンサイドホテル 1泊 80ポンド(シングルルーム、朝食付き) (写真説明) (左)バーンサイドホテルの外観 高さが違う建物は増改築で増えた建物 (右)ホテルの庭の一角に、マクレガーさんの畑のような木戸発見。温室や納屋もすぐ近くにあり、ハーブもたくさん植えられていました。きっとピーターラビットが大好きなおじさんが畑を耕しているに違いありません。 (写真説明) (左)7月の下旬だというのに、あじさいがちょうど満開に。その他にもたくさんの花々が (右)ホテルは高台に建っているのですが、残念ながらウィンダミア湖はのぞめません。目視ではこの先にチラッと湖水が見えますが。。 ホテルは、増改築を何度もしたおかげで、中は迷路のようになっている。 段差もあちこちにあり、階段の出入り口にもガラスの扉があり、スーツケースを部屋まで運ぶのは一苦労だった。 お部屋はシングルルームなのに、ひ、広い! 大きなベットがひとつどかーんと置いてあり、両脇にベットサイドチェストがあり、さらに奥にはライティングデスクと大きなクローゼット。 バスルームはさすがに少し狭かったけれど、床が木目調でステキだった。 (写真説明) (左)大きなベット(一人用)まん中にいるのはピーター君 (右)出窓すごくよかった 部屋のコーディネートがボーダー壁紙、ベットカバー、カーテン、家具など、すべて落ち着いたブラウンレッドで統一されていたのですが、私には少し赤がきつく感じてそれがちょっぴり残念だったかな。 でもそんなことをすべて解消してくれたのが、この出窓。 大きくて開放感があって、白いレースのカーテンが風でゆれているのを見ると心が落ち着きました。 ホテルの朝食は、8時から。 8時きっかりに1Fレストランに行くと、イングリッシュコンチネンタルスタイルの朝食がバイキング形式で用意されていた。パンも5種類ぐらいあり、大好きな目玉焼きもあった。 野菜がトマトのスライスだけしかなかったけれど、コーンフレークはうれしい。 毎朝コーンフレーク食べるの我が家の習慣だし、朝にミルクを一杯飲むのは体にとてもいいらしい。 ミルクだけだと飲めないけれど、コーンフレークなら一緒に飲めるものね。 コーヒーは、ウェイターが運んでくれる。小さなかわいいポットに入ってきて、コーヒーと一緒にこげこげにこげたトーストがトースター置きに(金具がついた焼いたトースターをはさんで置く専用の台)5枚ほど入って出てきた。 英国ではトースターは焼き焦げがつくぐらい焼くのが普通らしい。 でも真っ黒なトースターが出てきた時は正直びっくり。ためしに食べてみたかったけれど、お腹いっぱいになってちょっと無理だった。 それにしてもこの朝食がイギリスに来てやっとまともに食べた食事。この後たっぷりのフルーツにヨーグルトをかけたデザートもぺろりとたいらげる。 |
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今日は日本から予約していた1日観光ミニバスツアーに出かける日。 ツアーの宣伝によると ◎ビアトリクス・ポターの湖水地方とワーズワース 1日観光ツアー 大人1人 27ポンド 「ポターの作品とその生涯に関わる数多くの場所を詳細な解説と共に回る楽しいツアー。ヒル・トップ、ホークスヘッド、レイ・キャッスル、ターン・ハウズニューランズ・バレー、ダーウェントウォーター湖、ケズィックなど。グラスミアのウィリアム・ワーズワースの家、ダヴ・コテージも訪問。大小12の湖巡り、2つの峠越え、ダーウェントウォーター湖でのクルージング、キャッスルリッグ・ストーン・サークル見学も有り。 」 となっていた。 この1日観光ミニバスツアーを主催しているのは、「Lakes Supertours」 地球の歩き方にも宣伝が載っているし、トラベルインフォメーションセンターに置いてあるパンフレットにも日本語で説明が。 以前読んだ新聞記事にも、湖水地方にやってくる日本観光客のために夏の間だけミニバスツアーに日本人ガイドをつけるという記事もあったし、きっと日本語ガイドであろうと思っていたが、やってきたのは運転手兼ガイドのスティーブで、彼が話せる日本語は、「おはようございます」と「お元気ですか?」だけだった(^^;) (写真説明) 写真右側に立っているのが運転手兼ガイドのスティーブ 白髪でがっちしりしたおじさん 彼は自分のことを「グッド ドライバー!」と言っていましたが、実際は。。。。 このミニバスツアーには日本からでも申し込みできるけれど、前日にトラベルインフォメーションセンターにて申し込みすることもできる。 私はこのミニバスツアーを主催するホームページがあることを教えてもらっていたので、ホームページから直接予約の申し込みをした。 予約が完了すると、当日ミニバスが迎えに来る時間を書いた返事が来るので、その時間にホテルのロビーで待っていると、同じホテルから日本の女性2人連れが2組参加ということでロビーでおしゃべり。 前日の電車乗り間違えのエピソードをお話したら、実は私達も乗り間違えそうになったけれど、電車が発車する寸前で、「ランカスター」という言葉が聞こえ、慌てて降りたとの事。 でも先に乗り込んでいたウィンダミアに行くとおしゃっていた日本女性は降りてこなかったので、きっと・・・ 前日の私の姿がよみがえる「オーマイゴット!」 その方のお話によると、5分違いで逆方向からウィンダミア行きが同じホームに入ってきて、「乗り換えはちょっとややこしいですねぇ」とおしゃっていました。 ミニバスは、9時15分定刻にホテルの前までやってきて、5人乗り込んだのち、また別のホテルでピックアップを済ませ、レイクツアーの事務所へ。 そこで会計を済ませていない私と同じくホームページで申し込みをされたグループの方が支払いを済ませ、ウィンダミア湖の北を目指す。 乗っている乗客は、運転手以外全員日本人。全部で10名。 こんな状況でも日本語ガイドはつかないんだから、まったくもう。 | |
◎「WATERHEAD」 | |
ここは、ウィンダミア湖畔の中でも一番美しい場所(ガイドいわく)だそうで、ウィンダミアの北「WATERHEAD」 レイククルーズに乗って、アンブルサイドの街に行く方はボートを下車する場所。 ボウネスのクルーズ乗り場と違って、とっても静かな湖畔では、鳥達がたくさん気持ちよさそうに泳いでいました。 | |
◎「Tarn Hows」 | |
ビアトリクス・ポターが湖水地方の多くの土地を購入し、そのすべてをナショナルトラストに寄贈しましたが、ここもそのひとつ。大小あわせてたくさんの湖がある湖水地方の中では小さな湖。ホークスヘッドとコニストン湖のちょうど中間に位置する。 湖のまわりに生えている木々は、針葉樹がほとんど。小高い丘になっていてそこから湖を見下ろすと、しーんと静まりかえった湖、まわりには何もなく、時が止まったまま自然の姿で残っていました。 丘になっている部分に生えているのは牧草。既に羊達が食べてしまったようで土が見えている。 足元は気をつけて歩かなければ、羊の糞だらけ。 運転手兼ガイドのスティーブの運転は、とってもあらく、ミニバスはかなり揺れる。横揺れは仕方ないとしても、ごつんごつんとした縦揺れの連続にはさすがの私も気分が悪くなり、ミニバスに乗って30分もしないうちに気分は最悪になってしまった。 ここで吐いたらきっとこれ以上バスに乗れないだろうし、気分が悪いのを美しい景色を見ることでなんとか我慢する。 私はまだ後部座席ではなかったからよかったのだが、後部座席に座っていた中学生2人も車酔いしたらしく、一番前の席に交代していた。 ただでさえ、狭くて、くねくねして、アップダウンの激しい道なのに、そこを飛ばす、飛ばす。対向車とすれ違う際に踏む急ブレーキ。これがまたたまらなく気分が悪い。 私が見た限り、元気なのは運転手ただ一人だったような気がする。 | |
◎「ホークスヘッド(Hawkshead)」 | |
ビアトリクス・ポターのお話の中では、「まちねずみジョニーのお話」に登場するホークスヘッド。 私が撮影したこの場所は、絵本に出てくるシーンとはちょっと違うけれど、よく似た場所だったので撮影しました。馬車が家の下をくぐり抜けるようになっていて、現在では車が通り抜けするんでしょうが、小さい自動車なら余裕で通り抜けできそうな雰囲気でした。 実際に絵本に出てくるシーンの場所はどこだったのかわからなかったけれど、ホークスヘッドの家々は、みんな白い壁に黒のアクセント。道もくねくねしていて、迷い込んだら方向がわからなくなってしまう。 でもそんなに大きな街ではないので、迷子になる心配はないと思うけど。 ホークスヘッドには、ビアトリクス・ポターの夫ウィリアム・ヒーリスが働いていた弁護士事務所があるところ。その事務所があった場所をナショナルトラストが、「ビアトリクス・ポターギャラリー」として一般に公開しています。 ビアトリクス・ポターギャラリー オープン:8月1日から9月30日 月曜日から木曜日まで 時間:10時半から4時半まで 9月から10月30日までは未定(一部変更になっているそうです) 入場料:3ポンド(大人) 私がビアトリクス・ポターギャラリーに訪れたのは、7月26日木曜日 時間は10時30分過ぎだったように思います。ホークスヘッドのあちこちにあるかわいいお店は既にオープンしていましたが、肝心のポターギャラリーの窓口はクローズされていました。 時間ではあいているはずなんだけど、その辺はアバウトなのか、バスの集合時間が45分頃でしたのでどうしても見ることができませんでした。 スティーブに交渉してみましたが、「このギャラリーはとっても退屈なところさ」と言って掛け合ってくれませんでした。スティーブの話によると、ヒルトップがクローズしている日のみ、ポターギャラリーに訪れるとのこと。 私が日本から交渉した際には両方開いていれば見れるよというのとはまたちょっと違った解答でした。 次の日はポターギャラリーはクローズの日なので今日行かなければとなんともあきらめきれませんでしたが、団体行動ではいたしかたありません。 あまりのショックに呆然としましたが、それきり気分の悪かったことをすっかり忘れてしまい、これぞ不幸中の幸いということなのでしょうか(^^;) | |
◎ 「ヒルトップ(Hill Top)」 | |
入場料 4ポンド ガイドブック 2.50ポンド(日本語版あり) (写真説明) 左:通りに面したヒルトップの入口 右:小さくヒルトップと書かれている看板 1905年、ビアトリクスポターが初めて手にした本の印税と叔母からの相続した遺産で購入した家。この家を舞台にたくさんのお話が誕生した。 そんな物語の中心となるヒルトップは、ニアソーリーの村の端っこにひっそりとたたずむ。 誰かに教えてもらわなければきっと見過ごしててしまいそうなところに、小さな看板がかかっていて、「The National Trust」その下に小さく Hill Top と書いてあり、オープン時間と料金などが記載されていたが、見覚えのあるヒルトップの建物は、この入口の建物の奥にありまったく見えないし、これでは行き過ぎてしまうなんてこともあるかもしれません。 ヒルトップもホークスヘッドと同じく30分しか時間がもらえなかったので、ヒルトップの中を見るだけでも足りないぐらい。ここで次の日の予定はまずヒルトップ見学からと決めた。 ヒルトップについてはまたあらためて4日目で報告します。 | |
◎ 「グラスミア湖(Grasmere)」 | |
(写真説明) 湖水地方には大小合わせて500ほどの湖があり、よく知られているそのうち16ほどの湖。 その湖の中でも一番美しいと言われているのがこちらのグラスミア湖。 湖の3方が山(山といっても標高は500〜700メートルぐらい)に囲まれているからだろうか、静寂な湖の神秘さをより一層深く感じることができる。湖畔の所々にある大木がその美しい景色に色を添え、その中を気持ちよく歩いているのは羊だけ。 ヴェーヴェー鳴く羊がのんびり湖畔を散歩していて、なんともうらやましいかぎりである。 この湖の景観を守るためにナショナルトラストは、車の乗り入れ禁止、湖畔に近づける場所もフットパスと決められている。「厳しく管理してこそ、美しい景色がいつまでも残されていく」そんな現実を目の当たりにする瞬間。美しい風景を見ながら、なんだか考えさせられてしまう。 このグラスミア湖の風景は、詩人のウィリアム・ワーズワースがもっとも愛した場所でも知られている。 ヒルトップからアンブルサイドの街を抜けてグラスミアに行くルートがもっともポピュラーなルートだと思うのだが、スティーブのルートは違う。 アンブルサイドを通らずに、グラスミアに抜ける道を行くのだが、これが急な坂道を直接登るみたいに急勾配、登りついた先の真下にグラスミア湖が見え、そこで写真撮影。 今度はグラスミアの街へ一気に下る。「ジェットコースター道路って呼ばれているんだよ」とスティーブが教えてくれたけれど、「ジェットコースター」と聞こえた途端、私は座席にしっかり腰掛け踏ん張り、体が左右になるべく揺れないように前の座席につかまり身構えた。 私の近所にもジェットコースター道路と勝手に私達が呼んでる道路があり、その急勾配はまさしくジェットコースターが下るのと同じ。きっと同じだろうと思ったらやっぱりだった。身構えていて正解。スティーブはかなりかっ飛ばして楽しんでいたもの。降りきった後に「ヒュー」なんて言ってたし。まったくもう | |
◎ 「ダヴ・コテージ(DOVE COTTAGE)」 & ワーズワースミュージアム | |
入場料 5 ポンド 9:30〜5:30pm となりのワーズワースミュージアムの入場もセットになったチケット (写真説明) ウィリアム・ワーズワースがもっとも多くの作品を生み出した家 グラスミアの街に到着して、車で一回りしたら、ここでランチタイムを兼ねて1時間15分の休憩となった。グラスミアは勝手に自分達で見て回りなさいということらしい。ミニバスを降りた地点からダヴ・コテージまで徒歩15分、さらにライダルマウントは、徒歩では片道45分ほどかかる。 さらにランチも食べなくちゃいけないので、とりあえずランチを食べながら考えることに。 ランチはスティーブおすすめのモツツァレラチーズ入りのホットドッグ。日本みたいにメニューに完成品の写真などないし、名前と値段から結構なボリュームと判断。ひとりの私には絶対に食べきれないだろうなと思い、またまたサンドイッチとオレンジジュースそしてサラダ。 ツアーの人達と一緒にランチした。スティーブのおすすめはとってもおいしそうだったけれど、やっぱりひとりではとても食べきれない量だった。みんなはふたりずつで1個注文していたがそれが大正解だったよう。 食事を終えどこを回るかと考えていたら、スティーブが「僕が食事終えたらダブコテージに連れて行ってあげるよ」と言ってくれたので、同じホテルから参加した5名は連れていってもらうことにした。 ランチ(サンドイッチ、オレンジジュース、サラダ) 3.15ポンド ダブコテージのチケット売り場は、ワーズワースミュージアム横にあるおみやげ屋さんで購入する。この売店のお兄さんがとっても親切な人だった。トラベラーズチェックにもにこやかに対応してくれたし、トイレの場所もわざわざ持ち場を離れて、「ここだよ」って教えてくれて、またまた英国紳士のやさしさにふれる。 このおみやげ屋さんにもピーターラビットグッズがあり、さきほどのツアーの人達と「こんなところにもあるね」と、値段をチェック! 「さっきのホークスヘッドの方が安いね」なんて、思えばこのときから既に意気投合していたのかも。 ダブコテージは、ワーズワースが若い頃、湖水地方を旅したときに出会った宿屋だった場所だそうで、石造りのこの家が気に入り1799年から1808年まで住んでいた。 ダブコテージでは、30分ごとに立派な英語ガイドがつくのですが、そのガイドが最初の部屋の説明を始めると、しばらく入口でまたされます。とても大きな声でひとつひとつ細かく説明してくれるようですが、英語のみなので言っている意味はほととんどわかりません(^^;) 日本人には日本語で書かれたそれぞれの部屋の説明書を見せてくれたので、それを頼りに各々の部屋を見学した。 部屋の中は全体的にひんやりしていて、部屋はさほど広くなく、人間3人がそれぞれの椅子に腰掛ければそれで部屋はいっぱいになる広さ。一番驚いたのは台所の貯蔵庫で、台所の貯蔵庫になっている床下が地面むきだしになっていて、その地面から水がしみでていた。これは低温を保つためのアイデアだそうで、本当にそこから冷気が上がってくる。まさしく天然冷蔵庫。 妹ドロシーの部屋には、顔を洗うための洗面器がそのままに残されていたり、ワーズワースが使い古したアタッシュケースなど、200年前のライフスタイルが時を越えてやってくるようなそんな雰囲気あるたたずまいです。 「ワーズワースミュージアム」 ダブコテージのすぐとなりにあるミュージアムでは、ワーズワースの書いた原稿や、家族の紹介、彼の使っていた調度品など展示されいる。1階から2階にあがる部屋そして階段にも絵画が飾られ、見ごたえは充分で、ワーズワースについていろいろ知識を持っていれば、より一層楽しめただろうにと思うような貴重な展示物がそろっていたと思います。 | |
◎ 「シトラー(Seatoller)」 | |
次にむかった先は、「ダーウェント湖」だったのだが、予定されていたダーウェント湖のクルーズが到着時間が遅れたためにとても混んでいて乗ることができなかった。 (写真説明)ダーウェント湖のランチと呼ばれる船の到着を待つ人々で一杯の「ケジィック船着場」 しばらくダーウェント湖を眺めていたのだけれど、結局船に乗るのをその場はあきらめて移動することに。ミニバスはダーウェント湖の東側から湖畔の道を飛ばす。午後から「半日コース」でミニバスツアーに参加した人が乗り込んで来た。 午後からの後半部分は半日コース「北部8つの湖めぐり」のツアーと名前を変え、ピーターラビット好きの私達と一緒にまわることになるらしい。 午後から参加した人達が、お昼をまだ済ませていなかったようで、バスの中でサンドイッチを食べ始めた。この匂いがバスの中に充満して、また車酔いしそうになった。 車の中で食事することが平気な人でも、スティーブが運転するバスで食事なんかしたらきっと酔うぞと思ったら、案の定だった。写真スポットについても気分が悪くて降りれない状況になっていた。気の毒だけど仕方ないよね(^^;) 午後ランチを一緒に食べてすっかり意気投合した彼女も、この匂いにみるみる顔が真っ白になりかなり気分悪そうだった。私は午前中に試練を乗り越えたからなんとか耐え忍んだけど、他の人達も午後からさらに無言となり、みんなつらかったのかもしれない。 (写真説明) 左:ミニバス内から見たダーウェント湖 右:ミニバス内からズームで撮影したキャントベルズ山(たぶん) ダーウェント湖の東にあるケジィックの街から湖畔の道沿いに南下したので、このまま対岸に行って、ツアー内容にあった「リングホルム邸(Lingholm)」に行ってくれるのかと思ったら、なんてことはない、「湖の対岸には、リングホルム邸、フォウパーク邸があり、ビアトリクス・ポターがそれぞれの屋敷に滞在した時に、リングホルム邸では「リスのナトキンのお話」、フォウパーク邸では「ベンジャミンバニーのお話」が書かれたんだよって教えてくれただけ。 さらに南下していくと対岸に今までの倍以上の標高がありそうな山並みが見えてきた。 これが「ティンギーおばさんのお話」に出てくるキャントベルズ山なのかもしれないと思い写真撮影した。 ツアーパンフレットでは、キャントベルズ山や、リトルタウンにも寄ることになっていたけれど、この調子じゃ期待できないし、とりあえず撮影しておいたのだが、やはり立ち寄ることはなかった。 ダーウェント湖の観光スポットとして有名な「アッシュネスブリッジ」。この石造りの見事な橋ではぜひ写真撮影しておきたかったのに、無情にも猛スピードで走りすぎるだけ。悲しすぎ。 どこかにこのアッシュネスブリッジの写真はないかしらと探したら、なんとこのミニバスツアー主催のレイクスーパーツアーズのパンフレットの表紙に載っていた。 (写真説明) 車が邪魔(^^;)だけど手前の石造りの橋がアッシュネスブリッジ、はるかかなたに見える湖はダーウェント湖 (写真説明) 左:シトラーの駐車場にあった標識(見えづらいがパブリックフットパスと書かれている) 右:駐車場近くにある小さな町「ロスウェイト(Rosthwaite)」 やがて、「シトラー」という駐車場に止まった。 何故こんなところに止まったのかなと思ったら、ただのトイレ休憩だった。 この駐車場は、ハイキングに出かける人ための駐車場で、ボローディル(谷)を抜けダーウェント湖に向うハイキングコースが「英国の湖の女王」と呼ばれるダーウェント湖の素晴らしい景色を眼下に見下ろしながら散策できるらしい(もちろん天気がよければだけどね)。 この駐車場もナショナルトラストが管理。湖水地方の駐車場はウィンダミア湖周辺をのぞきそのほとんどがナショナルトラストの管理によるものでした。この広大なみんなのための土地を維持し、保存するために寄付してくださいという募金箱も石造りでした。 (写真説明) 左:ナショナルトラストの募金箱 右:近くの農家からやってきたのかな。にわとりの親子 |
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◎「ホニスター峠(Honister)」 | |
やっと平坦な道になったと思ったら再び峠道。 でもこのホニスター峠の景色は最高に素晴らしかった。 (写真説明) 左:ホニスター峠 左右に高い山が迫りその谷間を縫うように道路が走っている 右:先ほどのシトラーの駐車場を背にして左側にそびえる山 気をつけて立っていないとすぐに坂をころげそうになるぐらい道路脇の牧草地帯はかなりの坂になっている。そんな中にもやっぱり羊。時折ヴェーヴェー鳴きながら、のんびりと草を食べ、そして谷をトコトコと駆け上がる。足腰がきたえられていそうな羊達である。 (写真説明) 左:大きな岩陰でひと休みしている羊 私が近づくと顔はこちらに向けてくれた カメラ目線? 右:先ほどのシトラーの駐車場を背にして右側にそびえる山 (写真説明) 左:ホニスター峠を流れる川の水は飲んでも大丈夫だよとパフォーマンス中のスティーブ 右:岩の合間をそよそよと流れる小川はとても気持ちがいい 谷間だから当たり前だけど、右側も左側にも岩肌がごつごつとした険しい山々が連なる。生えているのは草のみ。この岩肌だと木を植えるのは難しいのかもしれない。気候の違いもあるし。 小川に流れる水は、頂上に降りつもった雪解け水で、「飲んでもまったく問題ないぐらいきれいだよ」とスティーブが教えてくれたけれど、手をつけるのみにした。 冷たくてとっても気持ちいい水だったけれどお腹の弱い私はちょっとこわい。 春になって雪解け水があふれでる頃は、この小川も激しい流れになるのかな。そのへんにごろんごろんと落ちている大きな岩はなだれと共に落ちてきたのかな。 大自然の雄姿(ゆうし)に包まれて、きれいな空気をいっぱい吸って、すっかり気分は良くなりました。 |
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◎「バターミア湖(Buttermere)」 | |
ホニスター峠をくだるとそこは素晴らしい景観のバターミア湖だった。 (写真説明) 左:湖畔にベンチが見える。あのベンチに座って休憩したかったな 右:素晴らしい眺め。大きいサイズの写真画像はさらに素晴らしいと思う(^^;) 地球の歩き方には、「ちょっと穴場のバターミア湖畔のウォーキング」と紹介されていたが、近年ツアーの中に「バターミア湖畔散策」を取り入れる旅行会社も出てきて、かなり人気のコースとなっているようだ。 実際に私達は湖畔まで連れて行ってもらえなかったが、湖畔に行けなかったのもツアーバスでいっぱいで止められなかったからだし、地球の歩き方が紹介したから穴場ではなくなってるのかな。 湖をめぐる約6.5キロの散策コースは、約2時間半ぐらい。 この素晴らしい湖のまわりをゆっくりと散策するのは気持ちいいだろうな。湖畔に見えるあのベンチに腰掛けて、ぼぉーと眺めることができたら。いつまでも穴場だったらよかったのに。 |
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◎「モス・フォース(Moss Force)」&「ニューランズヴァレー(Newlands Valley)」 | |
スティーブの話にちゃんと耳を傾けていないとつい名所をのがしそうになるけれど、(写真左)この写真の右端になんとなく筋のように見えるのが「モス・フォース」という滝。山頂から長さ500メートルぐらいはありそうな滝だった。一瞬車を止めてくれたけれど、私のデジカメでは間に合わず、シャッターチャンスをのがしてしまった。 右側はニューランズヴァレーをケジィッックに向けひた走っていた時に撮影したもの。ニューランズヴァレーは、谷間というよりは盆地のようになだらかな牧草地帯が広がっている。 「ティンギーおばさんのお話」に出てくるシーンで、ルーシーが山の中に迷い込む風景。その山はリトルタウンからキャントベルズ山に登る登山口そのものなんだけど、ルーシーの眼下に広がる風景は、ニューランズヴァレーだったって知っていましたか?私もここに来て初めてあの美しく広がる牧草地帯はニューランズヴァレーそのものだということがよくわかりました。 ここまで来たんだから「リトルタウン」はすぐそこなのに、またスティーブったら、「この町は何にもなくて退屈なところさ」って立ち寄ってくれませんでした。 でも何故ポターはこんな小さな町にやってきたのでしょう。実在した牧師の娘ルーシーと友達だったから?自分の物語に合う風景を探しているうちにここに出会ったのかしら? (写真説明) ニューランズヴァレーの道路より少し奥まったところにある「リトルタウン」 家が何軒か建っているだけの小さな、小さな町だそうですが。。 ニューランズヴァレーで初めて牧羊犬を見ることができました。真っ黒でドーベルマンほどの大きさで結構迫力ありました。夕方になるとこの牧羊犬達が吠え立て羊達を牧舎に連れ帰ります。とっても頭がよさそうな犬達でした。 話が前後してしまうけれど、突然スティーブが「アイス食べたくない?」って聞くから「Yes」って答えたら、バターミアヴィレッジのショップに立ち寄ってくれた。 スティーブおすすめのアイスは、甘いキャラメルソースのアイスにチョコがまぶしてあるものだった。 私はバニラアイスが食べたかったので、スティーブのおすすめは却下。バニラ、バニラって探していたら、「バニラ」じゃなくて「ミルク」だよって教えてくれた。 (写真説明)「Doubbe Jersey」ジャージーミルクのことらしい。さっぱりしてとってもおいしいアイスクリームだった。 0.90ポンド ここでなんとイギリスのすずめを発見。 6月のピーターラビットのイベント時にクイズとその解説をみんなで作成したのだが、その解説の中にすずめのことが載っている。「機会があれば英国のすずめと日本のすずめを比較してもおもしろいですね」なんて言っていたすずめが目の前にいた。 あーこれは絶対撮影せねばと思ったけれど、これがなかなか難しい。 なんとか撮影に成功したのはこの1枚。後姿なのが残念。「ピーターラビットのお話」に出てくるすずめとぜひ比較してみてね。でも日本のすずめと比較してそんなにかわらないようにみえるけれど羽の色とか微妙に違うのかな。 |
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◎「ダーウェント湖(Derwent Water)」 | |
再びダーウェント湖に戻ってきた私達。「ダーウェントクルーズ」はこのツアーで絶対にはずせない私にとってもメインイベント。夏の間は夜9時まで営業しているとのことだったから乗れるとは思ったけれど、でも乗ることができてよかった。 ダーウェント湖クルーズは、湖を1週するクルーズと、それぞれの乗り場まで連れて行ってくれる現地で「ランチ」と呼ばれる船バスみたいな役割とその2役を同時にこなす。湖を1周しながら、7つの乗り場に寄って行くので、「途中で降りたい人は手あげて!」みたいなのりだった。 7つの乗り場: 「ケジィッック」「アッシュネスゲート」「Lodore」「High B'how」「Low B'how」「Hawse End」「Nichol End」 クルーズの料金は、ツアー代金の中に含まれていたので不明。途中下車する人はまた料金が違うのではと思う。 (写真説明) 左:ケジィック乗り場から北へ向った。まずは「Nichol End」乗り場に行く。 乗る時間帯により、北周り、南周りと決まっているようだ。 右:やはり湖畔には羊達がたくさん。この写真サイズでは豆粒のようにしか見えないので、大きいサイズでもご覧いただけます。 船が北から南に進路を向け、いよいよブラウンじいさまが住んでいる ふくろうじま 「セント・ハーバート島」へ。 この瞬間をどれほど待ち焦がれたことか。夢にまで見たこの島をいよいよこの目で見ることができるんです。この瞬間を逃してなるものかとデジカメ持つ手が緊張するほどでした。 (写真説明) 左:ダーウェント湖の中央に浮かぶ「セント・ハーバート島」 大きいサイズ 右:「りすのナトキンのお話」より ビアトリクス・ポター(著)いしいももこ(訳)福音館書店版 (実際の絵本のシーン。絵本をお持ちでない方のために画像掲載しましたが、このシーンを見ることで、お話が読みたいって思ってくれればうれしいです。) セント・ハーバート島を真西から正面にとらえて見ると、絵本とまったく同じ背景で見ることができます。山の高さが違うのは、ポターはもう少し高台からこの島を見ていたからでしょう。画像サイズが大きいですが、ぜひ大きいサイズでこのセントハーバート島をご覧ください。あの絵本の感動がきっとあなたにも伝わると思います。 (写真説明) 左:別角度から見る「セント・ハーバート島」また違った雰囲気になりますね 右:今度は真東から見た「セント・ハーバート島」です。こんもりした雰囲気がなくなりますね。 絵本とまったく同じ風景を見つけることができてもう感激して胸がいっぱいです。この美しい自然をそのままに残してくれたポター、ナショナルトラストに感謝。これからもずっと残していって欲しいと願います。 最初のツアーパンフレットとはだいぶ内容も違っていたし、車の乗り心地はよくなかったしと少々不満もありましたが、でも終わりよけばすべて良しなのかな。私は最後に美しいセント・ハーバート島が見れただけで満足でした。本当に素晴らしい景色でした。 |
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ホテルまで送り届けてくれたスティーブとさよならの挨拶。 すっかり意気投合した福岡からやって来た女性達に夕食を一緒にどう?って誘ったら、まだ相当気分が悪くご飯どころじゃない雰囲気だったので、気が向いたら電話してねと別れた。 8時過ぎても電話がかかってこなかったので今日は晩御飯抜きかなと思ったら9時前に電話がかかってきて、一緒にご飯を食べに行くことに。 11時まで営業しているインド人のカレー店で食事をした。 「Emperor of India」 住所:The Arcade, Crag Brow. Bowness コース(前菜、カレー、サラダ、コーヒー)オレンジジュース 1人分 16.50ポンド(チップ込み) 疲れてはいたけれどそんなにお腹はすいていいなかったので、コース料理を2つ頼んで3人で食べることに。前菜の甘辛サラダをポテトチップスのようなものの上に乗せて食べるのもおいしかったし、本場カレーもおいしかった。 話はやっぱりスティーブのことで大変盛り上がり、「なにが、グットドライバーよ」「バットよ、バットよね」とか、自分はシューマッハだと言って、同じツアー会社のバスと追いかけっこした時の話とか、終わってみればもうおかしくって笑っちゃうことばかり。 ホテルの部屋の話になって、部屋のコーディネートのブラウンレッドがちょっとねぇーって言う話から、「私達の部屋は全然違うよ」、「それじゃー見に行きましょう」ということに。 ホテルにたどりついたのは、12時近かったかな。 (写真説明) ホテルへの帰り道 ボウネスの「ロイヤル・オーク・イン」(パブ)の前 たくさんの人が店の前のテーブルでにぎやかに飲んでいた。ガイドブックにも載っていたお店だけれど、地元民で盛り上がっている雰囲気で入りづらいかも。 福岡の女性達が泊まっている部屋は、イエローグリーンを基調とした明るくてポップなイメージのコーディネート。白い壁がとってもさわやか。やっぱりシングルよりツインのお部屋の方が全然いいよねぇ。 古文の先生をしている彼女は、本マニア。ピーターラビットのお話も絵本から好きになり、イギリスで見開きの箱に入った23冊の絵本セットを買うぞと心に決めてやってきたそうだ。 日本で買うと30000円ほどするセットもイギリスだと半値近くで購入できるそうです。 早速絵本広げて、ナトキンのお話に出てくる「ふくろうじま」とか眺めたり、明日はどこに行くのって話から、話題はつきることがないって感じで、あっという間に夜もふけていく。 「ダブ・コテージの日本語解説の説明書はよかったよね」という話から、「ヒルトップの解説本も有料だけど売ってるよ」と私。彼女のお友達はしっかりと購入していた。 本マニアの彼女は「しまったー!」と大変なくやしがりよう。 そこで私が明日ヒルトップに行くので購入してきてあげることに。 彼女達は、ロンドンで自炊して生活するのにあこがれ、夏休みの間空いている部屋を貸し出してくれる大学寮で2週間のロングステイ。ちょうど私がロンドンのヴィクトリア・アルバート美術館に行くことになっている日に、彼女達も午後から同じ場所に行くことになっていたので、「1時半に正面玄関のところで」と待ち合わせして別れた。 本当に楽しいおしゃべりタイムでした。 ひとり旅ですっかり無口になっていた私だったけれど、なんとも素晴らしいお友達にめぐり合えて、やっぱりこの1日観光ツアーは成功だったのかなぁーと思えた。 |
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