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2003年12月15日 体調:△


○溶けた骨の箇所(図)

骨が溶けている部分の図(写真は12月22日撮影分)
12月8日の時点では、ナナメの線が入っている箇所のみ骨が溶けていた。
12月15日の時点では、その上の部分の骨も溶け、骨が溶けた箇所は8日の倍となっていた。


○12月15日付けの「今日のひとこと」より

プーの生きたいと思う気持ちを高めるために東洋医学の先生にお話を伺った。

東洋医学の治療は、病気を治すための治療ではなく、うさぎの本来持つ生きる力を呼び起こす力を加担するための治療。「東洋医学で病気が治ると思ってもらってはダメ」と先生に最初に釘をさされましたが、すべて承知の上でプーのためにできることはないものか診察していただく。

前々からホメオパシーには興味を持ち、書籍も購入していたので慌ててその内容を読み返しながら、もしかしたらプーもホメオパシー治療になるのではないかと予感していた。
先生も病気の進行状態の厳しい現実を目の当たりにしながらも、ホメオパシーでやっていこうと決断してくださった。

ホメオパシーとは、18世紀にドイツで始められた自然療法で、病気に打ち勝つ本来の力を後押しする療法。

自然治癒力の力を高めるのは「レメディ」

レメディとは、自然界の植物や動物鉱物を元々の物質が残らないほどに希釈して砂糖玉に封じ込めたもの。

レメディが病気と共鳴しながら自然治癒力を発動させ、自らの力で病気を押し出していくのだそうです。

レメディを飲むことによって一時的に症状が悪化起こることがあるのですが、それはレメディによって自然治癒力のスイッチが入り身体が反応し、病気を押し出そうとする力が強まるためとのこと。

レメディを飲むことで症状が悪化したように見えるため、飼い主がびっくりして先生に対して「なんてことしたんだ」と、怒るという方がいるそうなのですが、それは治ろうとする力が作用して起こっていることなので西洋医学の「副作用」とはまったく異なる種類の症状なんだとか。

ホメオパシーの治療をするに当たり、レメディを決定していくのですが、この方法がまた素晴らしくて、治療で使うレメディは最終的に自分で決めさせるのです。

言葉のしゃべれない動物がどうしてレメディを決められるのか。東洋医学は神秘に満ちている。

自然治癒力を高めながら、がんの進行と闘い生きる力を養っていく。プーの生きたいと思う気持ちが続くまで。
                       (12月15日今日のひとことより)


私の足元でコテンと横になるプー。
そこへぐぅがやってきて「ママどうしたの?」って心配そうに声をかけるシーンを動画で撮影
ママが心配」(←クリック)


○ホメオパシー治療が始まる

ホメオパシーを日本人で初めて紹介した方が、「ホメオパシー医学は、現代医学を超えた21世紀の代替療法」と紹介しています。

「ホメオパシー医学への招待」 松本丈二/著 フレグランスジャーナル社(1999年発行)

この治療を受けることにより体の中でどのようなことが起きるのか、そして病気は果たして治るのかどうか、今日のひとことにも書いたとおり溶け出している骨、活発ながん細胞の動き、あらゆる点を総合して考えても厳しい状況。

ホメオパシーの診療は、患者の性格、病気の経緯、病気の進行状況、あらゆる角度からキーワードを拾い出し、最も適したレメディを選ぶ出すことが最重要となります。

人間相手の場合は、いろんな角度から話を突き進めていきながら、病気とはあまり関係のなさそうな話にも重要なポイントが含まれているそうで、まるでカウセリングを受けるのと同じような雰囲気で進められるのだそうです。

しかし動物相手だとそうもいきません。飼い主の毎日の観察や性格分析、また生い立ちや普段の生活ぶりなどがそのままレメディを選ぶ対象となるため、日々接しながら性格分析することは大事なことなんだと改めて思う。

選び出されたレメディの内、最終的にどのレメディを飲むかという最終決定はうさぎ自身に選ばせる。
その方法は「O−リングテスト」を用いる。

○レメディ決定方法「O(オー)−リングテスト」

O−リングテストとは、親指と人指し指でアルファベットのO文字(O−リング)を作り、もう片方の手で調べたい物質(この場合はレメディ)にさわり、別の人がこのO−リングを引っぱったときの指の強弱から、調べたい物質の状態を知る病気診断法です。

私の気が正常に流れているかどうかをまずチェックし、気が流れている方向の手に「O」を作ります。この場合「O」が綺麗な丸(円)にならなければいけません。
次に気の元となる手の方をうさぎの体につけ、手のひらとうさぎの体の間にレメディを差し込みます。

この状態で先生が選択したレメディの中で本当にプーが必要なレメディを、プー自身が選ぶことができるのです。必要と思ったらリングになった「O」部分は開きません。必要ないと思ったら簡単に「O」が開きます。

○プーが選んだレメディとは?初日のみ3回リピート

こうやって選び出されたレメディは3種類

「バイタルソルト」 全体のバランスを整える
「パスツレラ200c」 目の淵の赤く腫れた箇所に作用する
「ヘーパーサルファ」 骨の成長に作用する

袋の中身は小さな丸い砂糖粒です。この砂糖粒に自然界の植物や動物、鉱物を元々の物質が残らないほどに薄めて砂糖粒の中に閉じ込められています。この閉じ込められた物質のパターンが病気のパターンと共鳴することによって、自然治癒力が発動し、自らの力で病気を押し出していくのです。

初日だけは「リピート」と言って、レメディ2種類を、1時間置きに3回飲ませる作業をする。

リピートによる効果が良いとされているからのようだ。

診察を終えて自宅に戻り、その日の夜からスタートした。

 6:30 スタート  6:50パスツレラ  7:10 ヘーパーサルファ  7:30食事
 8:30 2回目   8:50パスツレラ  9:10 ヘーパーサルファ  9:30食事
10:30 3回目  10:50パスツレラ 11:10 ヘーパーサルファ 11:30食事

レメディを飲ませる前後20分間は、レメディ以外は何も食べさせてはいけないというルールがあるため、餌はもちろんのこと、牧草もすべて没収、かじり木も片付け、床に落ちている牧草を拾い集める。

○レメディの飲ませ方(ムービー)

うさぎは自分に正直な動物なので、自分が必要と思ったものは自らすすんで取り入れてくれるので、レメディを与えることに関してはまったく苦労しない。ピンセットでレメディをつまみだし、手のひらに乗っけてプーの名前を呼ぶと、プーがすっ飛んで来てパクリとキャッチし、カリカリ音を立てて食べる。


プーがレメディを食べている様子の動画(←クリック)

レメディを食べさせるのには苦労しないのは助かったけれど、レメディの間何も食べさせてあげられないのはちょっとつらい。自分もぐぅもお腹がすく時間帯だけどプーも我慢しているのだから一緒に我慢しなくては。

○食欲が減る。買っててよかった生牧草

1時間置きの休憩時間にプーの食べたもの

7:30 エン麦少し、ペレット少し、みかん一粒、生牧草(食欲あり)
9:30 チンゲン菜少し、エン麦少し(食欲少し減る)
11:30 生牧草のみ(食欲落ちる)


生牧草をしょりしょり食べている様子の動画(←クリック)

レメディを始めてから少し経つとみるみる食欲が減ってしまったプー。
食欲が減るということを予感していたので、今日届くように生牧草を手配していた。
予感が的中したかのごとく、この生牧草だけはおもしろいように食べてくれる。とりあえずお腹に入れてくれるだけでこちらも安心できるので、よかった。


食欲が減ったことで体調は△としたが、具合が悪そうという症状は特に見られなかった。


○診察費
 17325円 (内訳:X線撮影 3500円、特殊薬 8800円 他)




作成:2003.12.25 ラピータの部屋コンテンツ