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〜〜〜  ビアトリクス・ポターの描いた絵本の舞台を追いかけて(2003年8月) 〜〜〜

1日目(8/19) 旅立ち 
  成田 〜 アムステルダム 〜 マンチェスター 〜 シェフィールド
  

旅行初日 2度目の湖水地方訪問

  • マンチェスター空港 手続きが楽?

▼ヒースロー経由にしなかった理由

 今回の旅行で、英国に行くのにヒースロー空港経由マンチェスター行きにしなかったのは、ヒースロー空港をできるだけ避けたいという理由があった。
もちろんKLM便が欧州便の中で航空運賃が一番安かったというのは大きなポイントをしめているが、それよりもヒースロー空港なのである。

 前回のひとり旅の時にも少し感じたのが、ヒースロー空港の人の多さ。広い空港ではあるがそれ以上に人が多いために恐怖すら感じる。ヒースロー空港に到着して、マンチェスターに乗り換える場合は、ヒースロー空港にて入国審査を受け再びチェックインカウンターにてトランジットの手続きをしなければいけない。この手続きがまた人の多さゆえに時間がかかるのだ。前回ヒースロー空港でヴァージンの搭乗券を発行してもらうのに40分以上並んでいる。

 今回はどうだろう。アムステルダムでは確かに乗り換えの待ち時間は長かった。でも空港の広さゆえにロビーで待つ人もまばらでゆっくりと待つことができた。また乗り換えの搭乗券を発行するために再度チェックインする必要がないのも先に書いた通り。

▼マンチェスター空港は手続きが楽?

 マンチェスター空港に到着し「Arrival」の矢印通りに進み入国審査へ。
「UK&EURO」と、「スイス人&Other Country」に分かれ、その他の方に進むとヒースロー空港の混雑さはなんのその、その他の国の方に進む人の数の方が圧倒的に少なくあっという間に順番がまわってくる。

 「目的」、「滞在期間」、「1人で回るの?」と聞かれ「友人がここに迎えに来てる」って答えると、審査官がにっこり笑って「All right!」とすぐにハンコを押してくれた。なんだろうアットホームという訳ではなかったが、機械的な質問ではなく、親身に心配してくれてるそんな温かい気持ちを審査官から感じた。

 マンチェスターへは日本からの直行便がないので、ヨーロッパ経由して私は一体どこに行くのだろうと一瞬不安な気持ちになりつつも、今回私がたどったルートは自分でもよかったと思える行き方だったように思う。

マンチェスター空港 手続きが楽?(完)
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旅行初日 2度目の湖水地方訪問

  • 激しい車酔いでダウン寸前!さぁ、どうなる!!

▼友人との再会

 マンチェスター空港第一ターミナル出口で友人と無事再会。お互い忙しくてしばらく会えなかったけれど、日本を遠く離れた英国で再会を果たして感無量。今回の英国旅行は、私が友人に突然かけた電話がきっかけだった。あの時電話していなかったらもしかしたらこの旅行は存在しなかったかもしれない。「元気かな?」って思ってかけた一本の電話が、こんなにうれしい再会を生んでくれるとは。出会いって素晴らしい!

▼車で移動

 マンチェスター空港からは、友人の愛車フォルクスワーゲンの「Lupo」で移動。シェフィールドまでは、車で1時間半ほどの道のり。途中ピークディストリクト国立公園という景色の大変良い場所を抜けていくのだが、景色を見る余裕はまったくなく私の気分はどんどんと沈んでいくばかり。睡眠不足と疲労から車酔いになり、車中では共通の知人の話題などがでるものもだんだんと返事が返せる状態でなくなり、とうとう気持ち悪くなって車を停めてもらった。

 
 途中、車窓から見た景色

 そこは高速道路並みに車がビュンビュンと走り抜ける2車線道路の路側帯で、その場では美しい景色を眺めて少しだけ気分がよくなるも、さらに出発して山道にさしかかるとどうしようもなく気分が悪くなりダウン寸前。
はるばる迎えに来てくれた友人に対して申し訳ない気持ちでいっぱいになりながらも、しばらくその場で休憩させてもらい、どうにかこうにか友人の住む街へと到着したが、普段なら1時間半で行けるところが、結局2時間半もかかってしまった。

▼原因はサンドイッチ?

 
 マンチェスター行きの飛行機で出されたサンドイッチとアップルジュース

 気分が悪くなった原因はこのサンドイッチかもしれない。お腹はすいてなかったけれど出されるものは何でもいただこうと思いチーズサンドイッチを食べた。このサンドイッチのパンがパサパサで味がない上に、アップルジュースも非常に甘く、疲れがたまっていたこともあり、なんとなく「胃もたれ」した気がした。お腹もすいてないのに欲張って食べるから、まったくもう。

▼きつねに出会う

 友人の行きつけのパブの看板には、きつねとうさぎの絵が描かれている。ちょうどそのパブの前に差しかかりきつねとうさぎが描かれている看板の話を聞いた直後に道端にきつねが姿を現した。体長50cmぐらいだろうか。小顔でとんがった顔、するどい目つき、まさしく『ジマイマのおはなし』に登場するきつねの紳士そのものだった。
看板にきつねとうさぎの絵が描かれているぐらいだから、きっとこの辺りにはきつねとうさぎがいるに違いない。私達の目の前に現れたきつねはうさぎを捕まえて食べてしまうのだろうか。そう考えるとちょっと物悲しくなるが、それも自然の摂理、いたしかたない。

▼オレンジ一色の光が街を包み込むシェフィールドの夜景

 山道も下りに差し掛かると目の前にオレンジ一色の夜景が飛び込んできた。大きな街である。イングランドで4番目に大きな都市だそうだ。街の街灯はすべてオレンジ色。少し薄暗く感じるが山の上から見る夜景は山の下がオレンジ色に燃える幻想的な世界だった。カメラを取り出す元気もなかったので残念ながらこの夜景は撮影できず。

 次の日の予定は早起きして湖水地方に移動し、私がどうしても行きたいと願っていた「ヒルトップ」と「ポターギャラリー」の両方を見学する予定だった。
でも友人が私の体調を気遣ってくれて、とにかくゆっくり寝て体調を回復しないと今後のスケジュールも大幅に狂う可能性もある。もし明日見ることができなかったら別の日にケジックに移動してからでも車で充分見に行ける距離だし「なんぼでも運転しまっせー」と心強い励ましをもらい、私も張り詰めていた気持ちが一気に緩み、安心した気持ちで宿泊予定の「Andrews Park Hotel」に到着した。

 晩御飯は何も口にすることができなかったのだが、わざわざ買って来てくれた炭酸飲料を飲むと胃が休まり、何から何まで気遣ってくれた友人に心から感謝をしながら寝床についた。この晩は時差ぼけで眠れないだろうと思っていたのに、安心したのと疲れからぐっすりと眠ることができ次の日にはすっかり体調も回復した。

 
 宿泊した「Andrews Park Hotel」 写真は翌日の早朝に撮影
激しい車酔いでダウン寸前!さぁ、どうなる!!(完)
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ラピータの部屋コンテンツ 英国旅行記2003年版 2003.9.9 ラピータ著