ラピータの部屋 >ピーターラビット英国湖水地方の旅トップページ2003年目次>町には必ず1軒ある陶器屋&絵本の舞台を追いかけてその4

〜〜〜  ビアトリクス・ポターの描いた絵本の舞台を追いかけて(2003年8月) 〜〜〜

7日目(8/25)  グロースター 海鳥の鳴く街

シェフィールド〜グロースター 〜大聖堂〜グロースター市中心街散策
  

旅行7日目 町をあげて『グロースターの仕たて屋』出版100周年をお祝いするグロースターへ

  • 町には必ず1軒ある陶器屋

▼ポタリー うさぎアンテナが働く

 うさぎアンテナに導かれるがごとく、なんとなく選んだ道を通り、何気なく見たショーウィンドウにピーターが。

  
 大聖堂を出たすぐ、ウェストゲートの路地入ったところにあった陶器屋(Pottery 写真左)のショーウィンドウに飾られていた、ピーターのフィギュア(写真右)。店内に入ると、ボーダーファインのフィギュアが飾られていました。

  
 店内もボーダーファインのフィギュアがたくさんありました。

 
 このポタリ―で2点お買い上げ。 
 The Tale of Ginger and Pickles(Story Book)11.15ポンド、Mrs. Rabbit and Flopsy Bunny(miniature)9.95ポンド
 計21.10ポンド

▼New County Hotel チェックイン

  駅からホテルに到着した際、時間がまだ早かったので荷物だけホテルに預け散策に出掛けた。そこで一旦ホテルに戻りチェックイン。

 ホテルの部屋はとってもきれいで、ツインルームは広くて快適でした。部屋で食事ができるスペースもあるし、洗濯物がすぐに乾くヒーターも便利。ただ、部屋から眺めはあまりよくはなかった。但し、何度も書いた通り、ホテルの場所はインフォメーションセンターのすぐ側で、歩いて観光各所をまわりつつ、買い物も楽しめる最高の立地。

 
 ホテル New County Hotel 1泊 37.5ポンド
 44 Southgate Street, Gloucester GL1 2DU

  
 ベッドも大きくて、テーブルにソファーを設置しても余裕で動き回れる部屋の広さ。

 
 ユニットバスも広さは申し分ない。

町には必ず1軒ある陶器屋 (完)
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旅行7日目 町をあげて『グロースターの仕たて屋』出版100周年をお祝いするグロースターへ

  • 絵本の舞台を追いかけて その4〜

▼歩行者天国
 大聖堂の周辺にある通りの名前、ウェスト、イースト、サウス、ノースの道路は歩行者天国で、イーストには大きなショッピングセンターがあり、ノースにはデパートが、サウスには運河へと続く道が、そしてウェストゲート・ストリートにファンが喜ぶスポットが集約されています。

 ウェストゲート・ストリートについては、8日目のポター・アトラクションについて紹介する時に改めて書くことにして、歩行者天国で見つけたショップ。

  
 ウェストゲートの「The Tailors House」というパプ(写真左)。仕たて屋の主人がバーテンダーをしている看板が見えると、ポターアトラクションはすぐ近く。サウスゲートにあるこちら(写真右)の建物は250年以上の歴史をもつ「G A BAKER&Son」という名前のジュエリーショップ。毎時人形が鐘を鳴らして知らせてくれる。

 ディック・ウィッチントンが聞いた鐘の音「ガラン、ガラン」とは程遠い「カン、カン」ぐらいの音色。(『グロースターの仕たて屋』を読んでくだされば何のことか分かります)

  
 「G A BAKER&Son」の建物より突き出た装飾を施した時計台(写真左)。猫のシンプキンがグロースターの町をさまう挿絵に建物より、赤矢印で示した建物より突き出た時計台が描かれている(左:『グロースターの仕たて屋』より)

▼町並みは変わってしまっても気分は100年前に、1535年に建てられたフィッシュ&チップス屋
  
 町の中に溶け込む大聖堂の景色を求めて散策していたら、とてつもなく古い建物を見つけた。築100年ぐらいだろうかと興味深く覗き込むと、そこはフィッシュ&チップスのショップだった。

 ちょうどこの日の晩御飯を探していたので注文することに。陽気な店主に「この建物は築何年?」と質問したら、「1535年からだよ。さぁて何年かしらね」という返事が。築400年以上?!日本では考えられない!!逆に「日本の建物は築何年ぐらいなの?」と質問され、「100年もつかしら?」って答えると、「ハッハッハッ」と他のお客さん共々大笑い。

 大樹の年輪と同じぐらいの年月を重ねる建物は、飽きられることなくこのまま未来永劫受け継がれていくのでしょうね。人々のこうした気持ちが100年前の景色を保つことにもつながっているような。

  
 ノースゲート・ストリートよりヘア・レーンへ曲がった先にある「Ye Olde Restaurant Fish & Shoppe」建物外観(写真左)と正面から見たところ(写真右)

▼歴史を感じずにはいられない古いパブ

  
 宿泊したホテルのすぐ近くにあった「Cafe Rene」。サウスゲートに面した通りから、壁面のゲート(写真)をくぐりぬけた先にあるため、ゲートの前で入って良いのかためらっていたら、奥の方から「カモン」って声がして、手にしたカメラを見て「自由に撮っていいよ」と。

  
 ゲートをくぐった先の左手に「Cafe Rene」の入口(写真左) 店内は酒瓶が天井に隙間なくきっちりと並べられ(写真右)、もちろん壁にもたくさんの酒瓶が。

 食事も楽しめるレストランのようで、こんなことなら夕食をテイクアウトしないでここで食べればよかったと思うほど、親切に声をかけてもらい嬉しかった。

 
 パブにつながるゲートの向かい側、サウスゲートに面したこの建物もかなり年季が入った建物で、「Robert Raikes's House」と呼ばれる歴史的建造物。1560年に建てられたティンバーフレーム構造で、道行く人が素通りできずについ立ち止まって見入ってしまう美しさがあった。

▼運河と倉庫街

 サウスゲートを南に進んでいくと、運河の町と呼ばれるグロースター・ドック(波止場)が見えてきた。ここまで来ると、町の様子は一変し、倉庫が建ち並び海鳥が鳴く港町となった。

  
 グロースター・ドックスの案内看板(写真左) 運河周辺に建てられた大きな建物はそれぞれの会社の倉庫。

▼絵本の舞台を追いかけて

 仕たて屋が店を閉め、家路につく挿絵と同じ町並みを探しました。ヒントは赤い矢印で示した大聖堂の見え方だけ。
 
 『グロースターの仕たて屋」より

  
 大聖堂の塔の先端が見える場所を探しては、ここでもない、あそこでもないとウロウロ。結局のところ絵本の舞台に近い場所にはたどり着きませんでした。あちこち回って途方に暮れ、しかしこれもまた旅の思い出として刻まれていく。朝から寝坊して大慌ての一日がようやく終わり、ホテルに戻りテイクアウトした食事をいただくことに。

▼Dinner

  
 フィッシュ&チップスのお店でテイクアウトした、カレーソース、エッグのピクルス、パン(写真左) 1.95ポンド
 友人は、すりつぶしたマメをペースト状にしたマッシュビーン(写真右)

 友人曰く、カレーもスパイスの味しかしないものもあり失敗が多いとか。でも、ここのカレーソースは小麦粉臭かったけれど日本に近い味で美味しかった。パンはごく普通の味で、マッシュビーンは味が薄く美味しくはなかったそうな。英国の料理は、ハズレも多いので、美味しいものを探すのは本当に苦労する。

 グロースターの町を半日散策し感じたことは、『グロースターの仕たて屋」が市民にとても愛されているおはなしということ、、町をあげてお祝いしていること、また観光客に優しく、ほぼメインのストリートが歩行者天国でとても歩きやすいこと。とっても良い町という好印象を抱きながら、翌日のメインイベントへ思いを巡らす。

絵本の舞台を追いかけて その4〜(完)
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ラピータの部屋コンテンツ 英国旅行記2003年版 2018.4.27 ラピータ著