ラピータの部屋 >ピーターラビット英国湖水地方の旅トップページ2003年目次>ウェッジウッド ビジターセンター&ロイヤルドルトン ビジターセンター&チャッツワース

〜〜〜  ビアトリクス・ポターの描いた絵本の舞台を追いかけて(2003年8月) 〜〜〜

6日目(8/24)  ストーク・オン・トレント 陶器の街

  ストーク・オン・トレント 〜
 ピークディストリクト 〜 シェフィールド
  

旅行6日目 ピーターの人形を作り続けて27年 ロイヤルドルトンのお兄さんと握手

  • ストーク・オン・トレント ウェッジウッド・ビジターセンター ファクトリーショップ
    日本人が大好きな陶器の町ストーク・オン・トレント 英国ツアーにも組み込まれるほどの人気スポット


▼ストーク・オン・トレント Stork-on-Trent

 湖水地方を出発して約4時間、M6号線(高速道路)をひたすら南下し到着した町、ストーク・オン・トレント。ここは陶磁器メーカーが集まっている町で、そのなかでも日本人が大好きなウェッジウッド、ロイヤルドルトンの工房があることで有名。

 旅行会社の団体ツアーなども、湖水地方からコッツウォルズに向かう際、途中にあるこのストーク・オン・トレントに立ち寄るというツアープランも増え、私達がウェッジウッド・ビジターセンターのファクトリーショップに入った途端、日本語が飛び交っていました。

  
 (左)リーフレット表紙「visit the Potteries for a china experience 2003」
 ウェッジウッドのファクトリー・ショップ内で配布されいてたストーク・オン・トレントにある陶器工房の場所を示した地図。
 (右)リーフレット裏面はストーク・オン・トレントのファクトリーショップ(40軒以上)を示す地図

▼ウェッジウッド駅 Wedgwood Railway Station

 ストーク・オン・トレントに到着してまず向かったのがウェッジウッド・ビジターセンター。ここは、ストーク・オン・トレントの町の中心部より南に少し離れた場所にあるため、車がなければ町を循環するバスに乗るなどして向かわなければならない。(場所はストーク・オン・トレントの地図参照)

 いよいよ到着する矢印の示す方向に道路を曲がった瞬間、幅広のまっすぐな道路に踏切が。近くを電車が通るのかと思ったら、踏切のすぐ脇に無人駅があり、その駅名が「Wedgwood(ウェッジウッド)」となっている。これは、5月から9月までの期間限定列車で、バーミンガム(Birmingham)からストーク・オン・トレントまで運行するセントラル・トレインズ(Central Trains)の線路だった。

  
 (写真左) 踏切脇にあった無人駅。 (写真右) 駅名をアップにすると「Wedgwood」とある。

 
 ウェッジウッド・ビジターセンターのパンフレットに記載されていた地図。「Wedgwood」駅のところに赤のアンダーライン。駅のすぐ隣に目指すウェッジウッド・ビジターセンターがある。

▼ウェッジウッド・ビジターセンター World of Wedgwood Visitor Centre

 英国が世界に誇る陶磁器メーカー ウェッジウッドは、1759年ジョサイア・ウェッジウッドが創設した工房。

  
 (写真左) ビジターセンターの正面入り口の手前にあるジョサイア・ウェッジウッドの銅像
 (写真右) ビジターセンターの正面入り口

  
 (写真左) ビジターセンターの前にある広場。 (写真右) 庭園にはサラズガーデン(ジョサイアの妻サラが好きだったものを散りばめた柄)の巨大ティーカップ&ソーサー。この庭園の名称もサラズガーデン(Sarah's Garden)。

 ウェッジウッドビジターセンターは、「ウェッジウッド・ストーリー」と題された工場見学ツアーが行われ、観光客も大勢立ち寄る人気スポット。最初のフロアでは、稀商品・貴重品であるウェッジウッドの名品がギャラリーのように展示され、さらに奥に進むと工場のラインのように、加工前の陶土からロクロ形成、型づくり、釉がけ、焼成、装飾までの全工程を長い廊下を進むにつれガラス越しに見学できるようになっている。

  
 (写真左)ろくろの上に形成されたものが並べられ、(写真右)ジャスパーのフラワーベースだろうか?型抜きされた模様を職人が丁寧に貼り付けているところ。

  
 (写真左)この機械は、バックスタンプ専用のものらしく、(写真右)バックスタンプが押されたところ。ピーターのバックスタンプもあるにちがいない。

  
 (写真左)表面に光沢を出す工程「トライベット」 (写真右)艶出しブースで液体を均等に覆いながら吹付けされて表面がツヤツヤになっている。

  
 (写真左)さらに工場の奥に進むと、ここからは高い技術を持った職人による、限定版や特別なものを製作する工房となっていて、(写真右)出来上がったばかりの作品が並べられていた。

 ウェッジウッド・ビジターセンター  https://www.worldofwedgwood.com/
 入場料: 7.25ポンド → 10.0ポンド(2018年)

  
 (画像左)ウェッジウッド・ビジターセンターのパンフレット (画像右)見学ツアー「ウェッジウッド・ストーリー」の日本語解説パンフレット

▼ビジターセンター内のギフトショップ

  

  

 ビジターセンター内のギフトショップは、2002年出版100周年を機に「ニュールック」と呼ばれたポップな動きのあるデザインを中心に販売されていました。絵本の柄から大きく異なるデザインに戸惑いつつも、そのラインナップの豊富さにやはり日本とは違う本場の凄さを感じました。

 ぬいぐるみや、エナメルアクセサリーなども販売され、キャラクターたちがぶら下がったブレスレットも「かわいい」と目を細めるが購入せず。

▼Lunch

 
 (写真)キッシュとケチャップ野菜炒めソース付き ボトルグリーンのプレッセ(エルダーフラワーの炭酸水)
      7.75ポンド

 ビジターセンターのカフェテリアでランチタイム。カフェテリアといっても広い食堂のようなところで、トレーを持ってメニューを選ぶセルフサービス式。メニューに卵があると間違いなく選んでしまうほどの卵好きだから、卵料理は美味しく食べられた。

▼ウェッジウッド・ファクトリーショップ Waterford Wedgwood Group Factory Shop

 ビジターセンターから車で10分ほどのところに、ウェッジウッドのファクトリーショップがあることを知り、ロイヤルドルトンビジターセンターに行きたいと流行る気持ちを落ち着かせながら立ち寄ることに。

  
 (写真左)Waterford Wedgwood Factory Shop(現在はビジターセンターと統合)
 (写真右)入り口は狭いですが中に入ると倉庫のように広々した空間に所狭しと商品が並びます。

ストーク・オン・トレントの項目で紹介した通り、ショップに足を踏み入れた途端、買い物に夢中な集団から日本語が飛び交っていました。それもそのはず、もうその魅力的なお値段ときたら、、、

  
 出版100周年記念プレート(写真左)15ポンド 同じく記念マグ(写真右)3.45ポンド
 プレートとマグ合わせても18.45ポンド(日本円で約3505円)日本だとプレート1枚分の価格。
 この記念プレートは購入済みだったので、迷わずマグお買い上げ。

  
 アーザンウェアコレクションのマグ(写真左)も籐カゴに無造作に入れられ1個2ポンド。
 2002年カレンダープレート(写真右)は2.5ポンド(日本円で500円以下)それも平置き山積み状態で売られていた。

 
 ウェッジウッド ファクトリーショップのリーフレット。左上の画像が店内の様子。ウェッジウッドが手掛ける人気シリーズの陶器が格安で入手できるショップ。(現在はビジターセンターに統合されています)

ストーク・オン・トレント ウェッジウッド・ビジターセンター ファクトリーショップ
日本人が大好きな陶器の町ストーク・オン・トレント 英国ツアーにも組み込まれるほどの人気スポット (完)
 旅物語目次へ   NEXT↓(ストーク・オン・トレント ロイヤルドルトン・ビジターセンター


△TOP

旅行6日目 ピーターの人形を作り続けて27年 ロイヤルドルトンのお兄さんと握手

  • ロイヤルドルトン ビジターセンター ちょっと驚き!実際にフィギュアを作ってた人との出会い


▼ロイヤルドルトン・ビジターセンター

   
 ロイヤルドルトン ビジターセンターのリーフレット(写真左)
 ビジターセンターの外観(写真中)と、入り口(写真右)

 ウェッジウッドのファクトリーショップを出て、車で約20分、この時間のなんと長く感じたことか。というのも、ロイヤルドルトンのビジターセンターの終了時刻は午後5時なので、絶対に間に合って欲しいという気持ちが1分1秒をとんでもなく長く感じさせたのだろう。到着した際、残り1時間を切り、受付の女性に怪訝な顔をされたけれども、なんとか入場することが叶い中に入ることが許された。

 ロイヤルドルトン ビジターセンター Royal Dolton Burslem
 Nile Street, Burslem, Stoke-on-Trent ST6 2AJ
 オープン:月〜土 9時〜5時(最終入場1時間前) 日曜 10時半〜4時半
 入場料: 1ポンド

  
 フィギュアを製作していたお兄さん(写真左) 型取りされたフィギュアのパーツ(写真右)


 
 「これが型だよ」って見せてくれたもの

 2日目の「ヒルトップのショップで見つけたものは」でも書いた通り、当事者であるフィギュア制作のお兄さんに質問をぶつけてみた。
 「ロイヤルドルトンがピーターラビットシリーズのフィギュアを今後一切作らないのは本当なの?」
 「Yes, ピーターラビットは撤退したよ。型も全部廃棄したからもう作れない」
 
 お兄さんは私に、「ピーターラビットのファンなの?」って、クルッとした眼で私の顔をのぞきこみ、「あれは作るのやっかいだったな。耳がポロっと取れたり難しい。ここでウサギを何体作ったか27年間作り続けた」と。

 1948年から始まったロイヤルドルトンのビアトリクス・ポター・シリーズのフィギュアは2002年で幕を閉じ、噂は本当だったんだ。フィギュア制作が見られる部屋は薄暗くて、お兄さんの周りだけスポットライトのように照明が当てられていたけれど、この話を聞き私の目の前も真っ暗になり、その後の話はよく聞こえなかったし、何も覚えてない。

 ただ実際にピーターを作っていたお兄さんと握手させてもらうことができ、繊細な手かと思いきや、意外とがっちりとした感触で驚いたことだけは鮮明に覚えてる。私達ファンにビアトリクスの世界観を与えてくれる小さなフィギュアたち、本当にありがとうという感謝の気持ちを伝えらればよかったけれども伝えられなかった。

  
 ビジターセンターのショールームに展示されていたビアトリクス・ポター・シリーズのフィギュアたち。比較的後半に制作されたシリーズが多かったようだけど、これだけ並んでいたらそれだけでも気分が高揚してきます。

  
 ガラスケースにへばりついて眺めていたら「もう終わり」って告げられました。お母さんとベンジャミンは、さりげなくゴールドシリーズ(写真右)だった。お母さんは傘の柄が、ベンジャミンは手に持つ木靴部分がゴールド。さすが本家本元!

▼ロイヤルドルトン アウトレットスーパーストア

  
 ロイヤルドルトン アウトレットスーパーストアの入口(写真左)店内のフロア(写真右)

 ロイヤルドルトン アウトレットスーパーストア Doulton & Comppany Outlet Superstore
 Forge Lane, Etruria, Stoke-on-Trent St1 5NP
 月〜金 10時〜20時 土曜 9時〜18時 日曜 11時〜17時

 落ち込んでいる私を励まそうとしてくれたのか、「店頭にあるものが最後」ってお兄さんに聞いた為なのか、ビジターセンターから車で10分ほどのところにあるロイヤルドルトンのアウトレット店に行くことに。

  
 店内20%引きという張り紙があるものの、店内入る前までは全部買い占めたりしてと笑顔で入店したものの、実際は残り少なくお気に入りのフィギュアに出会えなかった。

  
 何故かボーダーファイン製品の方がロイヤルドルトンより多かった。友人と、「売るものがなくてボーダーファインから取り寄せているのかな」という結論に。ボーダーファインのフィギュアも可愛いのですが、やはりロイヤルドルトンの方が好き、ずっと飽きずに眺めていてられる。

 幸い友人が英国に滞在する期間はまだ半年以上もあったので、私が欲しいフィギュアを見つけたら購入してあげると言ってくれ、この言葉に励まされ何も買わずに帰路についた。

ロイヤルドルトン ビジターセンター ちょっと驚き!実際にフィギュアを作ってた人との出会い (完)
 旅物語目次へ   NEXT↓(チャッツワース、Dinner



△TOP

旅行6日目 ピーターの人形を作り続けて27年 ロイヤルドルトンのお兄さんと握手

  • チャッツワース 英国貴族の館にうっとり、Dinner 英国でポピュラーなテイクアウト

▼ピークディストリクト Peak District National Park

 ストーク・オン・トレントからの家路は、車で約1時間半、英国に最初に宿泊したシェフィールドの「Andrews Park Hotel」。2日目の「ヒースが満開 山一面が赤紫色に染まったピークディストリクト」でも触れていますが、町中を抜けるとすぐに色鮮やかな緑の草原地帯が広がり、やがて丘の向こうにまた丘が広がる手付かずの大自然ピークディストリクト国立公園 Peak District National Parkを通り抜ける。

 日本人に大人気の湖水地方は、英国民にとっても大人気の観光スポットですが、第2位はピークディストリクトだそうだ。湖水地方のように湖こそ少ないものの、アウトドアスポーツに事欠かない大自然に囲まれた観光地。

  
 ピークディストリクトのリーフレット(写真左) ヒースの赤紫に染まる丘を眺めながらのドライブ(写真右)

▼チャッツワース CHATSWORTH

  
 ピークディストリクトの美しい自然に囲まれ広大な敷地を所有する貴族の館カントリーハウス「チャッツワース」(写真右)

 シェフィールドへの帰り道、少し道をそれ貴族の館カントリーハウスでも大人気の観光スポット「チャッツワース」を見ることができました。館の手前に見える小さな点は見学に訪れている車です。車の大きさから想像してもらってもその大きさ伝わるでしょうか?中も見学できるとのことだけど、さすがに時間外で駐車している車もまばらでした。 マナーハウス、カントリーハウス巡りも英国ならではの楽しみです。これはまたいつか。

▼Dinner

 シェフィールドに到着した頃には、辺りは暗く夜も遅い時間になったので、Dinnerはテイクアウトで簡単に済ませることになった。

  
 英国で流行っていたトルコ料理のファーストフード「ケバブ Kebabs」のお店「Kebabs House」(写真左)。夜遅くまで営業していてとても便利とのこと。ケバブのメニューは、ラム肉、チキンなど(写真右)値段も手ごろで食べ応えもある。重ねた肉をグルグル回しながら焼き、ナイフで削り取る、日本でもイベントなどで見かけるケバブ屋台のケバブです。

 
  これがチキンケバブ 2.85ポンド ケチャップが少しかかっていて、パプリカやタマネギ、レタスなど野菜を入れるかどうか聞いてくるのでお願いしたもの。これが英国でポピュラーなテイクアウトだそうな。

 ホテルにチェックインし、部屋でボリュームたっぷりのケバブをいただいた後、次の日の予定を思い浮かべることなくすぐに横になりました。旅も後半戦に突入し、ここであろうことか大失敗をするとは夢にも思わず。。。

チャッツワース 英国貴族の館にうっとり、Dinner 英国でポピュラーなテイクアウト (完)
 旅物語目次へ   NEXT→(ヴァージンの新型車両 ドアもトイレもオートマティック


△TOP

ラピータの部屋コンテンツ 英国旅行記2003年版 2018.4. 20 ラピータ著