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生誕140周年記念 ビアトリクス・ポターの世界展
ピーターラビット ビレッジへようこそ
新宿タカシマヤ10階 http://www.takashimaya.co.jp/shinjuku/ 8/23〜9/3まで

 8月23日初日を迎えた「生誕140周年記念 ビアトリクス・ポターの世界展 ピーターラビットビレッジへようこそ」に行ってきました。このページは、そのイベントの模様と、イベント初日に開催された朗読トークショーの報告、さらにはイベント限定品を含めたショップの様子などを報告いたします。

●イベント期間:8月23日(水)〜9月3日(日)
●イベント開催場所:新宿タカシマヤ(東京) 10階

 

 ピーターラビット ビレッジへの入り口です。各イベントの整理券は、デパートの開店と同時に受付開始です。ピーターラビットビレッジは、2部構成となっていました。

 
 
 ピーターラビット ビレッジ入り口に掲げられたパネルには、「ピーターラビットのお誕生日を祝うカード」の受賞作品が展示されていました。中学生以下のお子様を対象に、9月4日のピーターラビットの誕生日を祝うバースディカードを募集したところ、たくさんのかわいらしいカードの応募があったそうです。その中から、ピーターラビット賞10名様、ポター賞100名様の作品が展示されていました。受賞された作品は、ピーターラビットが喜びそうなカードという観点から選考されたそうです。どれも力作揃いで、ピーターの大好物がたくさん描かれていましたよ。


 
 では、イベント会場内に入ってみましょう。「チャポーン、、、く・く・くしゅん」

 最初のフロアは、「ビアトリクス・ポター ミュージアム」と題し、ビアトリクス・ポターが描いた小さな絵本から飛び出し、グッズとなった最初の貴重なコレクションが展示されていました。

 ピーターラビット第一号のぬいるぐみ、ピーターラビットが描かれた最初のティーコレクション、ピーターラビットと仲間たちが駒となったチェスなど。王冠をつけたピーターや、杖を持ったお母さんの駒は、また別のキャラクターのような不思議な雰囲気をかもしだしていました。

 また、ポター直筆のグリーティングカードは、台紙の方にはカビのような染みが浮き出ているのに、イラストが描かれている紙には染みが浮き出ることなく、色鮮やかなまま現在まで保存されていて、見るものを楽しませてくれます。

 展示されているグリーティングカード:
 ・「ヒルトップの玄関にいるピーターラビットと、ベンジャミン」1930年
 ・「クリスマスの靴下をのぞくウサギたち」1938年

 ポター直筆の手紙は、夫ウィリアム・ヒーリスが病気になり、仕事を休ませたことなどが綴られていました。壁一面にポターの足跡を記した年表を読み進めると、ポターが絵本を創作した期間は意外に短く、農場経営や、ナショナル・トラストへの運動に尽力したことなどがわかっていただけると思います。


 次のフロアへと足を進めると、今度はがらりと雰囲気が変わって、「ピーターラビット ビレッジ」の世界が広がっていました。広いフロア内に、ピーターとその仲間たちが普段暮らしているそのままに再現されていたのです。そう、これらの立体フィギュアは、英国のポターアトラクション(THE WORLD OF BEATRIX POTTER ATTRACTION)よりやってきたものだそうです。

  
 英国 湖水地方ボウネスにある、「ビアトリクス・ポター・アトラクション」
 こちらのアトラクションには、ビアトリクス・ポターの物語に登場する等身大キャラクターを展示すると共に、その物語の背景までも忠実に再現したアトラクションです。訪れた人々は、まるで物語の中に入り、その物語のシーンを体験できるような構造となっています。

 このイベント会場の2番目のフロア内には、英国のポター・アトラクションの等身大フィギュアが、その物語の背景と共に展示されていて、さらにそれぞれのコーナーにて、その物語の主役でもある来場記念スタンプが用意されていて、スタンプを押していく、そのような楽しい仕掛けが待っていました。

  
 連日先着2000名様に用意されているスタンプカード(写真左)
 物語の主役の等身大フィギュアの前に、スタンプがあり、それぞれのシルエットの部分に押していこう(写真右)
 うまく押せるかな?

 スタンプカードの物語の主役たちは、ピーター、トム、ナトキン、ジマイマ、フィッシャーどん。。。。そして、ねずみとなっていましたが、グロスターの仕たて屋に登場する仕たて屋ねずみです。

 物語の舞台中央には、ピーターラビットの故郷 英国湖水地方をイメージするジオラマが展示され、そこに物語のキャラクターのフィギュアが飾られていました。緑の牧草地帯に広がる、美しい森と湖が、ため息がでるほど素晴らしく、その思いは英国湖水地方にまで飛んでいきそうです。

 
 このフロア内に設けられた記念写真スペースには、イベントのために製作された巨大な花時計があります。この花時計の前で、入り口でいただいたうさぎの耳をつけて記念撮影し、素晴らしい思い出となりました。


 このフロア奥には、イベント&シアター特設会場が設置されていました。100名ほどの座席と、舞台があり、ここではイベント期間中イベントが開催されたり、それ以外の時間は「ワールド・オブ・ビアトリクス・ポター」が、上映されています。


 特設会場を抜けると、そこは出口です。そして、お待ちかねのピーターラビット・スペシャルショップが、展示会場に負けないぐらいのスペースで展開されていました。

  
 ショップの全体の雰囲気(写真左)
 イベントチラシにも紹介された「メモリアル ウェイト・ピーターラビット」生誕140周年記念限定ぬいぐるみ105,000円(140体限定、写真右)

 メモリアル ウェイト・ピーターラビットは、完全注文販売品で、生まれた時の体重を再現してくれる他、名前、誕生日、体重を刺繍してくれます。商品名にもある通り、メモリアルな品となるように、高級感あふれる素材を使用しています。ドイツ製モヘア、スアロフスキーのボタンなど、細かいパーツにも注目してください。

  
 イベント会場限定ポスター 4点(各1500円)
 A:ビアトリクス・ポターの世界展 ピーターラビットビレッジへようこそ 会場限定ポスター
 B:「ジンジャーとピクルズや」のおはなし
 C:ビアトリクス・ポター 生誕140周年記念ポスター
 D:ビアトリクス・ポター 生誕140周年記念ポスター

 
 イベント会場限定イラスト 各800円 A4サイズ
 ビアトリクス・ポターが描いたイラストを原画のイメージそのままに仕上げた素晴らしい作品集です。
 水彩画3点、デッサン3点

 
 イベント限定おたのしみ袋(100点限り)5250円
 毎日、日替わりになるのかどうかは不明ですが、金額以上にお買い得感のあるお楽しみ袋です。
 大きな透明なビニール袋にラッピングされ、ピーターラビットの非売品リボンでとめてあります。このリボンにも価値がありますよね。
 
  
 わかりづらいですが、これは新発売になったタイルです。大きさは2cmほどで、1個157円。
 いろいろな柄があるので、物語にしてもいいですし、同じ柄を並べてもいいですし、夢あふれるひと品ですね。

 
  帆布トートバッグ 使いやすくって、丈夫なんですよね。私も愛用してます。

  
 ラックや、シェルフシリーズ(写真左) ガーデニングスタンド(写真右)
 かさばるものだけど、ずっと欲しいと思っていた品々。ピーターガーデンにしようと思ったら、これらのアイテムはかかせません。

 
 とうとう発売になったオーガニック商品です。英国ではスーパーに売られていて、とっても評判がよいそうです。
 フルーツ・バー、コーンフレーク、トリコロール・パスタ、ケチャップ、ガーデン・ベジタブル・ソース、野菜ソース

  
 書籍コーナー
 日本でも、とうとう発売になったアクティビティ・ブック(写真左、奥の立てかけてあるカラフルなペーパーブック)
 これらのシリーズは、シールで遊んだり、紙工作して遊んだりと、楽しく遊んで学ぶ本となっています。
 ぜひお子様と一緒に遊んでいただきたいシリーズです。

  
 オーガニックコットン100% 無農薬栽培綿使用の綿棒(写真左)と、ウェットティッシュ(写真右)
 
 綿棒の1本、1本に、ピーターラビットのシルエットが描かれています。
 化粧用のコットンも発売になっていました。

  
 ロイターポーセランシリーズも充実していました。
 エッグ、エッグ立て、ミニチュアティーセット、シンブル、小物入れ、 ティーフォーワン、貯金箱など

  
 哺乳びん2種類(プラスチック製)240ml入りと、120ml入り
 後ろのメモリの部分の100mlの印のところに、ピーターのシルエットが描かれています。

 
 この、哺乳器を2個セットでお買い上げの方に、特製プレミアムバッグをプレゼント!お楽しみ袋の中にしか入っていない140周年記念限定プレミアム・バッグです。バッグの裏にはピーターラビットのシルエットが入り、クリーム色で、とても上品な布製バッグです。

  
 これは以前にも発売になっていた携帯ストラップ?と思いきや、パッケージが140周年記念となり、ストラップをよく見ると、ビアトリクス・ポター140周年アニバーサリーとロゴタグがついているじゃありませんか。記念限定は、この時にしか購入できないもの。お財布の紐がどんどん緩んでいきますね。

  
 140周年記念Tシャツは、夜空に輝く星をイメージなのかしら?流行のビーズでピーターが描かれていました。絵本のイメージとまた違ったピーターが見られます。Tシャツの裏には、140周年記念ロゴがプリントされています。色は、白と、黒、2種類です。

  
 名古屋で開催されたイベントでは、強烈なインパクトをいただいたピーター柄の着物(写真左)
 先行発売の、バスタオル、フェイスタオル、ゲストタオル いつもは自然な優しい色が多いタオルですが、今回は原色使いで、スポーツタオルといったイメージでしょうか。

  
 ピーター柄の靴下も、新柄がずらり。そのうち、ベンジャミンやジマイマ柄なども発売になるかしら?

  
 写真奥より、ガーデニング用品の植木鉢や、写真立て、フィギュア、漆塗り製品など(写真左)
 写真奥より、新発売のタオル生地で柔らかいお座りピーターぬいるぐるみ、水筒、マグ、プラスチック製品など(写真右)

  
 カトラリー(スプーンやフォークなど)もバラ売りされ、充実していました。ランチボックスも種類が増えました。
 
  
  クリスマスプレート(2006年版)          イヤープレート(2007年版)

 
 カレンダープレート(2007年版)

  
 140周年記念限定 カップ&ソーサー ベンジャミン柄と、ピーターラビット柄(写真左)
 ビアトリクス・ポター生誕140周年をお祝いするかのごとく、ゴールドの縁取りが随所にちりばめられ、また箱にも記念ロゴと共に、ゴールドの模様で縁取られています。ゴールドできらびやかなイメージかと思いきや、意外とシックな雰囲気もあり、そこがまたポターさんらしくて素敵でした(写真右)

  
 ベンジャミン柄のソーサーの真ん中は、パイの絵柄に(写真左)
 ピーター柄のソーサーの真ん中は、ティーセット絵柄に(写真右)

  
 カップの中央には、ビアトリクス・ポターが、1893年ノエル・ムーアに送った手紙の書き出し部分が、ポターの筆跡で再現されています。「My dear Noel. I don't know what to write to you〜」ポターがノエル少年に送った手紙が、1902年「ピーターラビットのおはなし」の絵本として出版されるきっかけとなったのです。このティーカップでお茶をいただく時は、ポターが絵本作家となっていくそんな思いも一緒にいただくことになるのでしょうね。

  
 ソーサーの裏(写真左)、ティーカップの裏(写真右)。どちらにも生誕140周年の記念ロゴがあります。

   
 新柄ポストカード 3種 メーカー:YOGETU 各210円
 絵本の口絵に描かれている本を持ったイラストをあしらったデザインの新柄3種です。
 ポストカードの裏には、140周年記念ロゴが3種類共プリントされています。
 

   他、5点
 新柄ポストカード 7種 メーカー:Greeting Life Inc. 各158円
 こちらは、今までも発売になっていた柄?と思いきや、よく見ると以前は100周年の記念ロゴが入っていた部分に、また別のイラストがあしらわれ、ポストカードの裏にも、かわいいワンポイントデザインがあったりと。とっても素敵でした。

    他、3点
 新柄ポストカード 6種 各200円
 こちらは、ビアトリクス・ポターが描いた水彩画のイラストをポスカードにしたものです。ポターは、「美しい景色を見るとそれを描かずにはいられない」と言ったとおり、避暑で訪れた地域の景色を描き、作品として多数残しています。これらのポストカードは、ポターが描いた風景画や、動物の写生、また植物画の作品です。実に繊細で、美しい作品ですので、どうぞ手にとってご覧になってください。

  
 新柄のクリアファイル 2種 各210円
 こちらも本柄のクリアファイルです。とっても素敵なデザインで、うれしくなっちゃいました。。

  
 140周年限定50円切手x20枚 1シート 2000円 140セット限定発売
 140周年記念ロゴがプリントされた、限定発売の切手です。23日発売開始となりました。


 今回は、ピーターラビットだけではなく、作者ビアトリクス・ポターの気持ちが伝わってくる商品展開でした。ビアトリクス・ポターの作品の数々は、ナチュラルで、優しい色使いそのままに、今の時代に残されいます。これらを、原作のイメージをそのままに伝えるには、たゆまない努力と、根気が必要なのではないかと、何もわからないファンの一人として感じています。そして、原作者のイメージを損なわず、ファンに喜んでもらえるようにという視点のもと、様々な商品展開をしてくださる、メーカーのデザイン担当者の方々には、頭が下がる思いです。

 ビアトリクス・ポターの作品の数々は、ひとつの時代を駆け抜けるだけでなく、次の世代にも引き継いでいく、いかなければならないものだと、改めて感じたイベントでした。主催者のみなさま、本当にお疲れ様でした。


(2006.8.26 レポート 作成: ラピータ ラピータの部屋コンテンツ)

イベント初日に開催された「岡江久美子さんによる『ピーターラビットのおはなし』朗読とトークショー」のレポート
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