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6月23日 大東文化大学 東松山校舎
「PETER RABBIT DAY」開催!

イベント開催場所:  60周年記念ホールにて



イベントの主なプログラム (60周年記念ホール内にて)
  • ビアトリクス・ポター関連のビデオ上映
    「ビアトリクス・ポター:画家、物語作者、田園生活者」
      ヤマハミュージックメディア  ジュディ・テイラー(監修)、吉田新一 (翻訳)

    「ピーターラビット」の産みの親、ビアトリク・ポターの生涯を綴ったドキュメンタリー。
    とてもよくまとまったビデオで、幼い頃描いたポターのイラストから、絵の才能に目覚めていくその姿を克明にとらえていて、大変興味深く拝見させていただきました。



    ビデオに登場した父親が撮影したポターの写真、家族達の貴重な写真、またポターが描いた美しい水彩画などのパネルをお借りすることができ、ロビーの壁際に展示しました。

  • ピーターラビットのお話の朗読 英語&日本語
    George Wallace先生(英米文学科 助教授)と、大東文化大学 第一高等学校の生徒さんによる、英語と日本語、交互の朗読。
    Queen's Englishでの朗読は、普段よく英語を耳にする学生さん達にも衝撃的だったのではないでしょうか。
    ほとんど英語を理解できないものにも、本物の英語を耳にしたような気がします。
    また女子高校生のお二人が、とてもハキハキと物語を噛んで含めるようにお話してくださった姿は、印象的でした。

    打ち合わせ風景   そして本番を迎える
     
  • ピーターラビットのお話クイズ (ペーパーテスト 30問)


    ピーターラビットのお話の朗読を聞きながら、クイズの方にもすかさずチェックされていた参加者のみなさま。
    今回は日本語版のクイズと、英語版クイズの2つ用意させていただき、英米学科の学生さんには英語版を、一般参加のみなさまには、日本語版クイズでエントリー。
    クイズは難しかったかな。

    今回はピーターラビットグッズをお取扱のメーカーの協力を得て、クイズにエントリーしてくださった方すべてに景品をプレゼントすることができました。プレゼントをご提供いただいたみなさま、ありがとうございました。

  • 吉田新一先生の講演
    立教大学教授、日本女子大学教授を経て、現在立教大学名誉教授

    児童文学についていろいろな研究、そして著書も豊富。
    「ピーターラビット」や作者ビアトリクス・ポターについて研究され、本も多数出版されている。
    主な著書に
     「ピーターラビットからの手紙」(求龍堂)「ピーターラビットの世界」(日本エディタースクール出版)
     つい最近では、6月30日に絵本の家から発売される「素顔のビアトリクス・ポター」の翻訳でもご活躍されている。

    講演も全国各地で行われていて、先生の講演を聞きたくても定員オーバーで聞けない方も出るほどの人気だそうです。

    今回は『ピーターラビットのおはなし』についてスポットを当てた学会内容だったため、先生も「ピーターラビットのお話」の視点を少し変えてみるだけで、想像の枠が何百倍にも膨れ上がる、またイラストに注目することによりあらたに見えてくるキャラクターの性格など、そんなヒントをたくさんお話いただきました。

    まさしくこれからピーターラビット文学を研究される学生さんはもとより、マニアックなピーターラビットファンをも魅了するお話を聞かせていただき感動しました。

    今後は先生にいただいたヒントをもとにまたより深くお話を読むことにより、ポターさんのことをもっと詳しく知りたいと強く感じました。
    また先生の講演を聞く機会があったらぜひ参りたいと思います。
    お話を聞くことができて本当によかったです。ありがとうございました。


この他にも、イベント会場では。。(番号の各項目をクリックしてください)
  1. ゼミの学生さん手作りによる「案山子」の展示

  2. パレスホテルの協力によるピーターラビットぬいぐるみの展示

  3. 手作りすることが大好きな方々のオリジナル作品の展示

  4. 大東文化大学図書館所蔵、英文学会所蔵のビアトリクス・ポター関連書籍の展示

  5. カモミールティサービス&お子様スペース

  6. 大東文化大学生協の協力によるポター関連書籍の販

  7. ピーターラビット取扱メーカーのカタログを用意

  8. ピーターラビット関連のホームページを楽しもう & CCDカメラで生中継

主な宣伝活動
  • 白泉社 MOE 7月号 イベント情報 79ページに掲載「赤毛のアン」特集

  • 朝日新聞マリオン 6月6日 講演・講座 に掲載

  • 鳩山町の広報誌(6月2日発行)に掲載

  • 東武東上線 高坂駅(最寄の駅) ポスター&案内告知 6月1日〜6月22日まで
    このポスターがとっても人気で、ポスターが欲しいという問い合わせが何件かあったとか。

  • その他にも付近の中学、高校などにもお知らせ。

  • 毎日新聞、産経新聞、読売新聞の埼玉版に掲載

  • 東京新聞「ショッパー」6月14日(木曜日)発行 第267号に掲載


イベントを終えて
大東文化大学で毎年 春と秋に開催される英文学会
毎回テーマはさまざまで、イギリス文学だったり、映画鑑賞をしたり、研究発表の場であったり、そして学外から講師の先生をお招きして講演をしていただくというのが主なプログラムだそうです。

今回その学会に「ピーターラビット」が取り上げられました。
学会当日は、「ピーターラビット」のイベントとして一般の方々にも参加いただき、一緒に盛り上がりたいという趣旨の元、個人でホームページを開設している私達にも声をかけてくださり、みんなで力を合わせてこのイベントを開催しましょうということになりました。

私達が今まで参加したピーターラビットのイベントで楽しかった点、参加してくだった方が喜んでもらえるにはなど打ち合わせはメーリングリストを使い、その総数は全部で200件あまり。
準備期間が4ヶ月ほどあったとはいえ、月に50件あまりメールのやりとりをしたことに
イベントカウントダウンが始まる頃にまだクイズを作成していたりといろいろ準備不足な点も多々ありご迷惑をおかけいたしましたが、前日に初めてお会いしたゼミの学生さんたちが一生懸命に手伝ってくれて、準備不足で至らない点をカバーしていただき本当に感謝しております。
ありがとうございました。

英国では、見知らぬ人特に旅人とすれ違うたびに「ニコッ」と英国スマイルで挨拶するそうです。
今回のイベントでは、そんな英国スタイルでみなさまをお迎えさせていただきました。
遠いところ足を運んでいただき本当にうれしく思います。
イベントに参加する側から、企画、お手伝いする側にまわってみていろいろと見えたことがたくさんあります。
それは、どんなに準備を完璧にしても最終的にみなさまに喜んでもらえるのは、私達の笑顔、楽しんでくださいねという気持ち、そんな人間の持つあたたかい心があればそれだけでも喜んでもらえるということを感じました。

そして企業の担当者のみなさまには、果たしてどれほどの宣伝効果があったものかもわからないイベントに快くカタログを送っていただき、本当にありがとうございました。
すでに何度もピーターラビットのイベントを開催されているパレスホテルの担当者の方には、ぬいぐるみをお借りするだけでなく、いろいろなお知恵をいただき、どれほどうれしく思ったことか。
ありがとうございました。

「ピーターラビット」のキャラクター展開は今後も発展していくことでしょう。
大東文化大学の先生もあとがきに書いていらっしゃいましたが、ピーターは決して宇宙旅行をしたり、車に乗ったり、携帯電話を手に持ったり、ピアノを弾いたりすることはないのです。
どんなに私達がそんなグッズをのぞんでも、それは「ピーターラビット」ではないのです。

古きものを大切に、次の世代に引き継いでいく、ポターはうさぎに服を着せ想像の世界を広げる一方で、その仕草はあくまでうさぎの生態そのものです。
そこが、「ピーターラビット」の魅力でもあり、私達を魅了しているのですね。
今回のイベントでそのことをあらためて自覚しました。

こんなすばらしい機会を与えてくださった大東文化大学の先生に感謝しています。
これからも「ピーターラビット」といえば「大東文化大学」となるようがんばってください。


すっかり長くなりましたが、イベント報告を最後までお読みいただきありがとうございました。
インターネットの世界を通じて、みなさまにもすばらしい出会いがありますことを。。

(2001/6/30  ラピータ)

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