| 特別装丁版：ハッチャーズ創業220周年記念 「The Tale of Peter Rabbit The 220th anniversary of Hatchards」 Beatrix Potter FREDERICK WARNE & CO (ISBN： 978-0-241-33159-0) 2017年 |
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ロンドンのピカデリーにある書店ハッチャーズは、1797年に創業されたイギリス最古の書店で、2017年に220周年を迎えました。220周年をお祝いする記念事業のひとつとして、「The
Tale of Peter Rabbit」の特別装丁版を1500部発行しました。 濃いグリーンの厚紙装丁版の表紙のデザインは、ビアトリクス・ポターが自費出版した私家版「The Tale of Peter Rabbit」のもので、中身も私家版のテキストと白黒線画の挿絵で構成され、口絵のみカラーと私家版そのものです。 相違するのは、テキスト文字を出版社が特注で製作したビアトリスの手書き文字に似せたフォントで構成されていることです。実際にビアトリクスが印刷した私家版は、手書き文字ではなく、印刷フォントを使用しています。 また、ハッチャーズによると、ビアトリクスの私家版を販売した数少ない書店だそうですが、この説の真意は不明です。 私家版の見返しは白紙ですが、こちらの見返しは商業版「The Tale of Peter Rabbit」の初版で採用されたペーズリー柄の見返しが使用されています。  1902年10月商業版「The Tale of Peter Rabbit」初版が出版された当時の見返し |
| ●ハッチャーズ220周年記念シリーズ第2弾 「The Tale of Squirrel Nutkin」 Beatrix Potter FREDERICK WARNE & CO (ISBN： 978-0-241-37644-7) 2018年   ハッチャーズ創業220周年記念第2弾が、2018年に1500部限定で発行されました。 第1弾の「The Tale of Peter Rabbit」と同じで、濃いグリーンの厚紙装丁版。口絵は、このおはなしが出版される2年前の1901年に、ビアトリクス・ポターの元家庭教師アニー・ムーアの娘ノーラに送った絵手紙に描かれたオールド・ブラウンに捧げた貢ぎ物ネズミが3匹の場面が掲載されています。 また、見返し（上右の画像）は、不採用になったものの1903年に「The Tale of Squirrel Nutkin」を出版する際に制作したものが掲載されています。中身は、「The Tale of Squirrel Nutkin」と同じですが、テキストがビアトリスの手書き文字に似せたフォントで構成されていることです。 ●ハッチャーズ創業220周ね記念第3弾 「The Tailor of Gloucester」 Beatrix Potter FREDERICK WARNE & CO (ISBN： 978-0-241-37645-4) 2018年   ハッチャーズ創業220周年記念第3弾が、2018年に1500部限定で発行されました。 第1弾の「The Tale of Peter Rabbit」と同じで、濃いグリーンの厚紙装丁版。 表紙は、商業版が出版される1年前にビアトリクス・ポターが自費出版した私家版のデザイン。 中身は、商業版「The Tailor of Gloucester」と同じで、このシリーズの特徴でもあるビアトリスの手書き文字に似せたフォントで構成されています。口絵は1893年頃に、ビアトリクスが挿絵画家としてグリーティングカードのためのイラスト（椅子に座って「The Days News」という新聞を読むネズミ）を描いていた時の作品が掲載されています。 このシリーズは、第3弾以降発行されていません。 |
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