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2006年8月13日 千葉 海ほたる&マザー牧場 |
前々から行きたいと思っていた「海ほたる」に、とうとう行くことができました。横浜方面から、首都高速湾岸線を経由し、ベイブリッジ、つばさ橋と次々に通過、東京電力の火力発電所のタンクを横目にしばらく行くと、やがて東京湾トンネルの中に吸い込まれて行きます。トンネル出口手前より、東京湾アクアラインへの分岐の案内表示が見えると、いよいよ「海ほたる」へ。 東京湾アクアラインの海底トンネル内。右下に出ているナビ表示を見ると、海の下を走っていることを示す水色の画面が写し出されています。ぽっかり穴が開いているのは、風の塔の場所を示しています。 お盆時期にもかかわらず早朝ということもあり、渋滞せずに「海ほたる」に到着。川崎方面から「海ほたる」に進入すると、普通車は3Fの駐車場へ。 海ほたるより川崎方面側は、海しか見えず。遠くに見える明かりは川崎の夜景。千葉方面側は、海底ではなく海の上を渡るため、高速道路が一直線につながっていて、夜の海にそびえたっていました。 海ほたるパーキングエリアの、海ほたるという名前は、一般公募から選ばれた名前だそうです。遠くから見ると、海の上にほたるが点灯して見える、そんな姿をこの名称から想像していましたが、実際は「東京湾に浮かびあがる海上施設の美しさをイメージしている」としてつけられた名前だそうです。 海ほたるに到着したのが、朝の4時半。何故そんなに早起きして行ったのかというのは、海ほたるからの日の出が見たかったからです。しかし、雨の確率40%の天気予報では日の出を期待できる訳がなく、予報では日の出時刻4時54分となっていましたが、この時間になっても太陽は雲の中から姿を見せてくれませんでした。 日の出時刻4時54分千葉方面を望むも、この有様。 海ほたる内無料休憩所に展示してあった日の出を撮影した写真パネル 写真パネルで見る日の出は、当たり一面真っ赤に染まり、幻想的な世界が繰り広げられていました。このような日の出を見るためには、冬でなければいけないのかなー。 木更津名物といえば、あさりだそうです。これは名物の「あさりまん」 レストランの店内はもちろん、海ほたる全体が大型客船のようなつくりになっています。海の上に漂う船に乗船している気分を、高速道路のパーキングエリアで楽しむことができるのです。 6時半頃、ようやく雲に切れ間ができ、太陽が顔をのぞかせました。水面に太陽の光がキラキラと反射し、とても綺麗な朝日を見ることができました。 海ほたるを後にして、千葉方面に向かい鹿野山にあるマザー牧場へと行きました。マザー牧場へ到着する頃には、気温もぐんぐんと上昇し、8時前なのに既に30度越え。人間は既にばてばてです。8時半の開園と同時に、先着200名限定のブルーベリー摘みをしにブルーベリー園へと向かいました。 ブルーベリー園: 関東最大の2200株のブルーベリーを保有。毎日、先着200名限定のブルーベリー摘みができる。 300グラムまで800円(8/31まで)摘み取ったばかりのブルーベリーでジャムつくりにも挑戦できる(200円・ビン代込み) ブルーベリーは、ツヅジ科スノキ属低木果樹。主産地は、アメリカ東海岸一帯。 農園では、ハイブッシュ種(ウエイマウス ブルーレイ等、収穫6−7月)と、ラビットアイ種(テイフブルー ホームベル ウッダード、収穫7-8月)を栽培。4月初め釣鐘状の小さな花が咲き、濃紫色の実は甘酸っぱく、夏の収穫を待ちます。秋には紅葉し、それは見事です。(マザー牧場ブルーベリー園の説明ボードより) ブルーベリー摘みの農園入り口。ここで入場料を支払い、300グラム入る小さな箱を受け取る。 ブルーベリーの説明にもあったとおり、紫色に熟した実のみを収穫していく。入り口に近い樹木には、まだ熟していない赤い実が多いですが、蜘蛛にめげずに奥の樹木に進むと、甘くておいしい実をたっぷりつけた樹木に出会えます。 ブルーベリージャムつくりにも挑戦。茎やゴミなどを取り除いたら鍋にかけひたすらかき混ぜると、ぶくぶく状態になっていき、砂糖100グラム一気に加え、どろどろになってきたら出来上がり。ビンに詰めたら、ジャムが熱い内にビンをひっくり返して蓋の部分を殺菌。これで蓋を開けずに3週間、蓋を開けたら1週間の賞味期間とのこと。添加物一切なしのジャムって、体にもいいし、おいしいし、素敵!ジャム作りにはまっちゃいそう。 次に、牧草地の山の上に建つアグロドームにて開催されているショー「牧羊犬とまきばの仲間たち」を見学しました。 アルプスの少女ハイジのテーマソングが会場内に流れたと思ったら、ステージ左手からヤギのユキちゃんファミリーがやってきて、ステージ中央にばら撒かれていたペレットをほおばり、たちまちステージ奥に戻る。そして司会のお姉さんが登場。一瞬の出来事だったにもかかわらず、ヤギのかわいさに、ステージに目が釘付けになってしまいました。 司会のお姉さんが、まきばのお兄さんを紹介。まきばのおにいさんにとってなくてはならないパートナー、牧羊犬が紹介された後、いかに息のあったコンビぶりかを紹介するため、犬笛を使ってステージを右に左にと牧羊犬を誘導していきます。やがてバックステージにかけられていたカーテンが開くと、そこにはまきばの世界が広がっていました。 そう、バックステージ裏のまきばの世界を、まるでステージの続きのように見られるよう、壁が巨大なガラスになって透けて見えるのでした。いきなり目の前に飛び込んできた素晴らしい自然の景色に、思わず息を飲み込みました。ここからは、牧羊犬が毎日おこなっているように、お兄さんの犬笛に従い、羊、ヤギなどを誘導し、池の周りを歩かせたり、橋を渡らせたりと演技を披露していきます。 やがて、アルパカ、ミニホース、アヒルなどのまきばの仲間たちを次々と紹介していくのですが、ダチョウを紹介する際に、ダチョウの足の速さは一体どれぐらいなのかを見たいと思っている人達がお客さんの中に大勢いて、お兄さんが見せてくれることになったのです。 ダチョウと追いかけっこムービー(6.4メガ)・・・ダチョウvsまきばのお兄さん ダチョウは、時速60キロ以上のスピードで走りぬけることができるそうです。長い足でスタスタスタと走る様が優雅ですね。 まきばと仲間たちのショーが終わると、次にシープショーが開催されます。 ステージ中央には、各国の羊たちの紹介がされました。英国の羊として、ドーセットホーン種と、サウスダウン種が紹介されましたが、湖水地方特有のハードウィック種はいませんでした。マザー牧場の主な羊は、顔が黒いサフォーク種(日本)と、顔が白いコリデール種(ニュージーランド)だそうです。 写真右でうなだれている羊は、これから毛刈りをされるのがわかるのか、しょぼんとしています。羊の歯は、奥に向かって生えているため、噛み付かれることはないので怖がらないでという事を証明するために、羊の口の中に指を入れて大丈夫というパフォーマンスを展開した後、この羊は見事に毛を刈られました。皮膚を伸ばしながら刈っていくそうですが、1匹約5分ぐらい。通常は夏が来る前に暑さ対策として毛を刈るそうです。 それにしても、ショーが始まり、自分の出番が終わった途端、すぐに寝てしまったロムニー種の羊。ステージの上、それも階段の上の舞台だというのに、マイペースなんだから。この姿に思わず客席から笑いを誘っていました。 羊のショーも終わり、次に向かったのは新アトラクション「マザーファームツアー」。このツアーは、海を見下ろす15ヘクタールの広大なまきばをファームトラクターに乗って周る体験ツアー。自然や動物たちに「見て・ふれて・学ぶ」新しいタイプのアトラクションです。 マザーファームツアーの受付は、山の上ステーションで行います。大人1000円。ファームトラクターは、約20分間隔で出発しているとのこと。ファームステーションまでは専用バスでしか行けないので、バスを待つ間「毛糸ができるまで」の工程を見学。羊から刈られた毛は、脂や汚れを落とすために洗剤で洗い、毛をきれいに整える(カーディング)作業をした後、糸車を動かし糸をよじっていきます。そうすると見慣れた毛糸が出来上がります。 ファームツアーのコースは、ファームステーション→子牛牛舎→絶景エリア→ダチョウエリア→動物とのふれあいエリア→牧羊犬と羊のエリア→農機具エリア→大人牛舎となっています。 ファームトラクターに乗り込む前に、毛糸が取れる種類の動物としてアンゴラうさぎの紹介がありました。お姉さんの説明では年に4回?毛を刈ることができるとおしゃっていました。アンゴラうさぎは、そんなに毛が伸びるスピードが早かったかしら?見た目では、イングリッシュ・アンゴラのように見えましたが、まだ体は小さかったです。 アトラクションに参加した人達が喜んでくれるとはいえ、建物の屋根の下とはいえ、30度を超える猛暑。ふわふわの毛でおおわれたアンゴラうさぎにはつらい試練です。 こちらは、アンゴラうさぎの毛。羊の毛とは比べ物にならないぐらい繊細で軽かったです。 こちらが、ファームトラクター。トラクターには、3台のトレインがつながっています。 絶景エリア。牧草の緑と、空の青さ、これぞまきばの世界です。遠くに見えていた小屋を後ろから回りこんで見ると、そこにはヤギの姿が。登ることが大好きなヤギだそうで、日陰にいた方が涼しいだろうに、じっーと遠くを見つめていました。 マザー牧場の牧草は、動物達の栄養バランスを考え、5種類の種を混ぜて植えているのだとか。その種類は、「クローバー」「ペレニアル・ライグラス」「ケンタッキー・ブルーグラス」「イタリアン」「オーチャード」。 羊たちが、生牧草を常にたらふく食べられるように、ひとつのエリアの牧草が減ってきたら、次のエリアに移動させます。放っておくと、そのエリアの牧草を完全に食べつくしてしまうそうです。この時活躍するのが、牧羊犬。牧羊犬の誘導により、羊たちの大移動が始まり、無事にとなりのエリアに移動していきます。 羊たちが生牧草を食べているムービー(8・5メガ)・・・見た目の可愛さとは裏腹に、羊の牧草を剥ぎ取る力は強く、「バリッバリッ」と引きちぎられるような音が辺り一面に響きます。 ダチョウも草食動物なので、餌は牧草を小さなブロックに固めた牧草キューブです。でもダチョウには歯がないので、食べ物はすべて丸呑み。長い首を食物が通過する際は、そのままの大きさで通過していきます。まるでへびを見ているかのようで、少々気味が悪いです。 ふれあいコーナーでは、ペレットを手のひらにおいた瞬間、羊たちに囲まれ、ひと口でペレット全部食べられてしまいます。奥の方にいたアルパカの子供にもペレットをあげたら、舌で舐め取りながらペレットを口に運んでいました。 二匹寄り添って仲の良いアルパカの子供たち ファームトラクターでまきばの世界を体験するファームツアーは、まきばの世界に見て、ふれて、いろいろと学ぶこともでき、貴重な体験でした。 少しおなかもすいてきたので、まきばのミルクラーメン(600円)をいただく。牛乳味のスープに、バターを落として、ほんのり塩味の味付けでした。そしてお待ちかねのソフトクリームもお忘れなく。 うさぎと、モルモットのふれあい広場では、うさぎの数が足りなくなるぐらいの大勢の人たちに囲まれ、そんな中うさぎたちは人間の体から振り落とされないようにと、おとなしく抱っこされていました。「うさぎ、ちょーかわいい」という声が聞こえてくるのですが、それはうさぎ本来の姿じゃありませんからと心の中で大きく叫んでしまいました。 抱っこされるのが嫌いなうさぎは、ここでは生きていけないのです。そうやってしつけられているうさぎたちばかりだから、見知らぬ人が大勢いる中でも、必死にしがみついて抱っこされているんです。それにしても気温30度以上の中、小屋の中には凍ったペットボトルがひとつ置いてありましたが、うさぎたちは頑張って生きていました。どんな環境にも順応することさえできれば、生きていけるんだなぁーと、ちょっとした発見です。 帰りに木更津にある、日帰り温泉施設「湯の郷かずさ」に立ち寄り、汗を洗い流しました。半身浴ができる香りの風呂では、ジェットバスになっていて、疲れた体に心地よかったです。でも、温泉成分はちょっと薄いようにも感じました。 再び、東京湾アクアライン。夕日が海にフラッシュ光線のような光を放っていました。 夕日が見たくて再び立ち寄った海ほたる。真夏ということで、立派な入道雲がでていました。ピンクの夕日に染められた空は美しい。 海の中のパーキングエリア「海ほたる」は、想像以上に楽しい場所でした。刻々と変化する空模様と、ライティングの美しさ、そして太陽の光と。しかし、東京湾アクアラインの通貨料金のお高いこと!ETC割引でも、2320円ですってよ、おくさんっ。 関連ページ: 海ほたるネット http://www.umihotaru.com/index/index.asp マザー牧場 http://www.motherfarm.co.jp/index2.php <2006.8.17 千葉 海ほたる&マザー牧場> |
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